クリストファー・ラクストン首相が、首相官邸ではなく別の住居に住む選択をしたため、その住宅手当としてNZ$52,000ドルを請求していることが明るみに出た。首相が住むことに決めたアパートメントは、彼自身が所有する7つの住宅のうちの1軒だ。
ウェリントン勤務時、家から離れて暮らすために代議士に支払われる手当は年間NZ$31,000ドルだが、首相はそれより高額のNZ$52,000の手当てが出る。
首相には首相官邸が用意されているが、メンテナンスに問題があることを理由に、ラクストン首相は官邸に住まずに、ウェリントンの持ち家に住むことを選んだ。
自宅に住みながら高額の手当てを受け取っていることをメディアで指摘され、一旦は「私にはその権利がある。規則を破ってはいない」と答えた首相だが、この回答にも非難と嘲笑が集中したため、「手当ては受け取らない」と意向を翻した。
首相はすでに1週目の手当てを受け取っているが、これも返済するとのこと。
労働党のクリス・ヒプキンス党首は、「ラクストンは勤勉な国民をATMか何かと思っているのか。規則は破っていないが、年間NZ$52,000ドル、つまり週NZ$1,000ドルを手当てとして請求するのは正しいとは言えない」と厳しく非難した。
ラクストン首相は、少なくとも過去34年において住宅手当てを受け取った最初の首相である。