DV(ドメスティック・バイオレンス)の問題が深刻になる中、国ぐるみでの真剣な対策を求める声が上がっている。
恋人に対し暴力をふるい続け、あげくショットガンで彼女を殺害したツリアランギ・タイ容疑者が、17年の懲役刑を受けた。
この事件の裁判にあたった判事が「悲しいことにニュージーランドの社会では、衝撃的な数のDVが発生している」と法廷で述べた。
これを受けて暴力問題に取り組むNGO団体「Shine」のディレクターが、タイ容疑者自身もDV被害者として成長してきた事実を取り上げ、「暴力を振るうように生まれてきた赤ん坊はいない」と語った上で、子供たちの暴力的な態度や志向はその育ってきた環境から生まれていると訴えている。
ニュージーランドのDV率は、OECD諸国の中でも非常に悪く、彼は「恥ずかしいこと」とコメントした。