就職に有利なのは、科学、技術、工学、数学などの理系学位を持った学生であるというのが通説だが、実は文系の方が雇用されやすい、という説も浮上してきた。

ヴィクトリア大学のスチュアート・ブロック氏によると、今後10年間で45パーセントの仕事が自動化され、不確かな将来に向けて文系の卒業生がよりよい職を得るチャンスは確実であるという。現に文系の学位を持つ学生たちの卒業3年後の給与は、理系の卒業生に比べて1.5倍も多いという。
「創造性、批判的思考、不確かな未来に向けて働くための道徳的な考え方が必要だ。これらは文科系学部の卒業生たちが学ぶスキル以外の何物でもない」
柔軟性のある思考を持つことが必須である、と氏は説明する。

雇用主が求める代表的なスキルとして、文章や言葉でのコミュニケーションスキルが挙げられるが、これは文系学生の得意とすることである、とのこと。