ニュージーランド環境保護局は、使用済みの古いクリスマスツリーをへき地に捨てないように訴えている。特に松の木の場合は自然環境に著しく影響する。
捨てられた古い松の木は、既にニュージーランド全体を覆う外来種の植物として繁殖する。野生の松の木はニュージーランド国土の6パーセントとなる180万ヘクタールを覆っている。松の木のような針葉樹は地方で繁殖し、土着の植物や動物の脅威となり農地での生産性にも影響する。
「ニュージーランドの風景は非常に貴重です。観光客はこの国独特の風景、植物や動物を観にやってきます。強い外来種はもともとニュージーランドに生成している動植物を滅ぼしてしまう恐れがあるのです」と環境保護局のテクニカル・アドバイザー、キース・ブライドン氏は語る。
2015年には、20年の間で20パーセントのニュージーランドの国土が針葉樹に侵されてしまうと見積もられていた。2016年の予算では、環境保護のために今後4年間でNZD16ミリオンドルが追加されている。