クライストチャーチに住んでいた私と主人は、16年前に、オークランドへやってきました。当時は、夫婦2人と猫1匹だけでしたので、1ベッドルームのユニットを借りていましたが、オークランドの物価の高さは噂通りで、家賃も、クライストチャーチにいたころに比べると、およそ、2倍はしました。
いずれ、家庭を築いて行くには、もう少し大きな家に引っ越さなければなりません。借家なのか持家なのかを選択する時がやってきました。
サイズアップのお引越し
キウイの旦那さんは、古い家を買って、自分たちでリノベーションをし、バリューを上げて、次の家に引っ越すという、キウイスタイルを望んでいました。日本人の私は、1度手に入れたマイホームは一生物なので、手を加えなくても、心地よく住める家に住みたいと思っていました。
半年ほどして、ようやく2人とも納得のできる3ベッドルームの家に出会いました。新築の家だったので、私は大満足。庭や、外の部分には、何も手が加えられていないので、主人は、外のフェンスを作り、中庭のフェンスを作り、花壇を作り、軒を付け、ゲートを付けました。子供ができてからは、プレイハウスを作り、アスレチックも作りました。
学校事情
お引越しの理由として、「学校の学区内(ゾーン)に入る」と言うのも、多いようです。人気のあるゾーンでは、不動産屋の売り文句に、「○○学校のゾーン」と書いてあるくらいです。公立小学校には、「ゾーン」があるものの、学校によっては、ゾーン外の生徒も受け付けているところがあります。
いろんな情報を集めて、我が家の子供たちは、ゾーン外の小学校に通う事になりました。家からは、車で10分程度ですが、その学校の評判はよく、何より、オークランドに在りながら、「The New Zealand」と言う感じの、ファームに囲まれた学校なのです。今では、立派なフェンスができていますが、入学当初は、まだ背の低い、簡単な木の柵で囲われていて、授業中に窓を見ると、ファームから抜け出した牛がいたなんて、話も聞きました。
そういう、長閑な環境がとても気に入っていたのですが、今では、両隣、そして裏のファームが売りに出され、新しいオーナーになり、土地開発が進んでいます。もう牛たちもいません。聞いた話では、お店ができるという噂ですが、あまりに広い土地なので、本当のところ、何ができるのか、わかりません。
ハイスクールに向けてのお引越し
子供たちも大きくなり、「ハイスクール」と言う言葉が、ママたちの間で飛び交うようになりました。いろんな情報を集めている内に、通わせたいと思うハイスクールが出てきました。その学校は、ゾーン内のみの受付になるので、通わせたい場合は、引っ越すしかありません。また、大きくなってきた子供たちを持つ私たちには、もう少し大きな家に引っ越したいという、希望もありました。
長年住んで、自分たちで作り上げてきた家を売るというのは、そう簡単ではありませんでした。引っ越しの話が出てから、ようやく3年くらい経って、話が本格化してきました。タイミングよく、希望のゾーン内に、希望する大きさの家が見つかり、引っ越すことになりました。
もう新築ではありませんが、変に手が加えられてなく、自分たちの好きなように、リノベーションできる家です。今度のお家は、プールがあります。日本では、プール=豪邸のイメージがありますが、こちらでは、プールのある家は珍しくありません。芝生を駆け回る年齢を卒業した子供たちには、最高の遊具ではないでしょうか。
次にお引越しをするときは、子供たちが巣立った後、サイズダウンするためのお引越しでしょう。1つの家に、一生住もうと思っていた私も、いつの間にか、キウイ流の生活に合わせた暮らし方を、するようになりました。
さつこ
職業:主婦、CADドラフター
家族:キウイの夫、娘2人
ペット:猫2匹、ウーパールーパー2匹