真っ白い、色を付ける前の陶磁器に、自分で好きなデザインを施し、好きな色を付けて焼いてくれるお店、Paint The Earthと言うところがあります。西オークランドの我が家から、車で20分もかからないRosedaleというところにあり、店内も広くて、綺麗なので、毎年そこに通っています、と言うほど、我が家では、ホリデー恒例の行事になっているのです。
オーナメントやいろんなサイズのお皿、コップなどが棚に並んでおり、まずは、そこから、好きな物を選ぶところから始まります。お値段もピンキリですが、18ドルくらいからあります。
コップ&水入れ
お店に着いて、受けつけを済ませ、まずは、手を洗います。この時、初めてかどうかを尋ねられますが、初めてだったり、どのようにするのか解らなかったりするときは、いつも丁寧に、教えてくれます。
今回は、使っていた猫の水を飲む器が割れてしまっていたので、私はそれを作ることにしました。前回の物よりは、少し小さ目ですが、形的に、いろんな面に絵が描けそうだったので、お椀のような形を選びました。長女は、いつも、お父さんのマグや、日本へ行くときの、おじいちゃん&おばあちゃんへのお土産として、マグやオーナメントを作っていましたが、今回は、最近、紅茶を気に入って飲み始めたので、自分用のマグを選びました。
次女が小さいころは、必ず「ママ手伝って~」と手伝ってコールがかかるので、私は、その年の作品はぐっと堪えて諦め、サポートに回るのでした。できないなりに、それも「アジ」なので、私はあえて、そこはそのままでいいと言うのですが、子供としては、嫌なようです。そんな次女も、最近は、ほとんど自分一人でできるようになり、今回は、もう一匹の猫用に水を飲む器を選びました。
とても小さな、御手塩・・・
ほんとにそれでいいのか、何度も聞きましたが、それで良いようです。
下絵&色付け
さて、器が決まると、やっと着席をして、今度は、下絵を描きはじめます。各テーブルには、たくさんの筆、パレット用のタイル、水、スポンジ、鉛筆などが、用意されています。いろんな種類のステンシルシートもあり、キチッとした柄にしたいときに、使うのにはいいのですが、やはり私は前編オリジナルで描きたいので、ステンシルシートは使わず、想像を膨らませて、デザインを考えます。
下絵は、鉛筆を使って描きます。鉛筆は、高温で陶磁器を焼くときに消えてしまうため、失敗しても気にせず、どんどん描いていきます。
下絵が仕上がると、次は、色を選びます。専用の絵の具が入ったボトルが、棚に綺麗に並んでおり、仕上がりサンプルのタイルも一緒に並べてあります。と言うのも、実際に焼いた後、色の出方が、一度塗りと二度塗りで変わってくるため、それを参考にして、選んでいきます。
何色かのボトルを自分のテーブルに持って来て、薄い色から、塗り始めます。すごく細かい部分や、縁取り用に、小さなボトルに入った絵の具もありますが、ノズルが小さすぎて、よく固まっていて、使えないときがたびたびですが、言えば、何とかしてくれます。
入店してからおよそ3時間、だいたい同じタイミングで、皆の作品が仕上がりました。
焼き&完成
作品が仕上がると、そこで初めてお会計をします。そして、どれが誰の物か、間違いのないように、細かくディテールをメモしてくれます。店内に、専用の釜があり、そこで順次焼いて行くのですが、だいたい1週間ほどでできあがるので、指定された日に、レシートを持って受け取りに行きます。
私が作った器は、外側に猫の絵と、模様を入れ、中側は海のイメージで、魚や昆布を描いてみました。色の発色も、筆の落とし方も、想像通りにできていたので、とても満足です。長女は、マグの半分に、文字と模様を、そして、もう半分に猫の絵を描き、全体を綺麗なスカイブルーでまとめていました。次女は、外側に、細かくいろんな色の猫を描いて、中側に、足の模様と文字を入れていました。
連日暑い日が続いているからなのか、今回は皆、スカイブルーをたくさん使っていました。
サンプルの作品が、店内に飾ってありますが、子供の足形や手形を記念プレートにして、作っている人もいるそうです。思い出や、贈り物として、一度作ってみてはいかがですが?
さつこ
職業:主婦、CADドラフター
家族:キウイの夫、娘2人
ペット:猫2匹、ウーパールーパー2匹