コロナウイルスの蔓延により日々目まぐるしく状況が変わる中、先日の首相会見でアーダーン首相からニュージーランドの子どもたちに向けてメッセージが送られたのをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちから寄せられていた質問に首相が答える形で発表されたこと、それは「トゥースフェアリーとイースターバニーはエッセンシャルワーカーだよ」という事でした。
今回エッセンシャルワーカーになったトゥースフェアリーとイースターバニーとは?

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彼らはどちらもニュージーランドの子どもたちが大好きな架空のキャラクター。
子どもたちにとって彼らは重要人物。
なのできっと彼らがエッセンシャルワーカーに認められないと困るという子どもたちから首相あてに質問が来たのでしょう。
イースターバニー

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イースターバニーはイースターにイースターエッグを運んでくるとされている架空のうさぎのキャラクター。
子どもたちはこのバニーが運んできたたまご(チョコレート)を探す遊びを楽しみにしているんですよね。
イースターはキリスト教の風習ですが、馴染みのない私たちも耳にしたことがある人が多いと思います。(ニュージーランドにいれば祝日ですし♪)ではトゥースフェアリーって誰なのでしょう?
トゥースフェアリー

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トゥースフェアリーは言葉の通りTooth(歯)Fairy(妖精)、歯の妖精です。
これもニュージーランド(西洋文化全般)で子どもたちに信じられている架空のキャラクター。
日本では地域によって多少違いはあると思いますが、乳歯が抜けた時、上の歯は下にしっかり伸びるように下に、上の歯は上にしっかり生えるように屋根に向けて投げるなんてことが行われてませんか?
その乳歯が抜けた時にこのトゥースフェアリーは現れるんですって。
抜けた乳歯を枕の下に入れて寝ると、寝てる間にトゥースフェアリーが現れて「歯」を「コイン(お金)」に交換してくれてるんだそうな!
それゆえ、歯が抜けると子どもたちはワクワクして歯を枕の下に置いてトゥースフェアリーが来てくれるのを待つんですね。だから子どもたちにとってはエッセンシャル!
子どもたちの夢を壊さず、イースターバニーもトゥースフェアリーもエッセンシャルワーカーに認定してしまうニュージーランド政府ってやっぱり人にやさしいなぁと感じる出来事でした。