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ニュージーランド初の純米酒「全黒」で乾杯♪

ニュージーランド初の純米酒「全黒」

クイーンズタウンにニュージーランド初の酒蔵が誕生! サザンアルプスから流れ出る澄んだ水を使い、日本の伝統的製法を用いて生まれたおいしい日本酒をご紹介します。

日本通のキウィが集結して誕生した酒蔵

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最近、ニュージーランドでも日本食材が手に入りやすくなり、本格的な和食が楽しめるレストランも増えていますが、日本酒の品揃えとなるとまだまだ物足りない……そんな不満を持つ日本酒ラバーにおすすめしたいのが、クイーンズタウンで設立された「全黒(ぜんくろ)」。ニュージーランドの強さを象徴するオールブラックスから名づけられた純米酒を手がける、この国初の酒蔵です。

創設者はヘッドブルワー(杜氏)のデーブさん、マーケティング&メディア担当のクレイグさん、法律&会計担当のリチャードさん、会社全体のアドバイスや宣伝、日本への販促を行うヨシヒロさんの4人。デーブさんは17歳で交換留学生として日本へ渡り、帰国後はオークランド大学で日本語を専攻。その後、静岡大学と一橋大学に留学し、日本人の康子さんと結婚した大の日本通です。

クレイグさんは幾度も日本を旅し、沖縄剛柔流空手4段を取得したほか、英語圏で有名なガイドブック「ロンリープラネット・日本」のライターとして活躍。クレイグさんの奥様も大阪出身の日本人です。

さらにリチャードさんも東京で暮らした経験があり、ニュージーランドの動植物に関する書籍を日本で出版するなど、それぞれ日本とは深いつながりがあります。ある時、4人で日本酒を飲みながらオールブラックスの試合を観戦していた際、この国に酒蔵がひとつもないことに気づき、「全黒」を立ち上げることを思いついたそうです。ヨシヒロさんがもともとカナダ・バンクーバーを拠点とする酒蔵の共同オーナーであったことも後押しとなりました。

料理によく合う飲みやすさが特徴

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幅広い範囲に及ぶ日本酒のリサーチや日本やカナダの酒蔵での修業など数年間の準備期間を経て、2015年にスタートした「全黒」。精米歩合70~60%の酒米を使用し、食事に合うことを目的として作られていることが大きな特徴です。

日本酒の要ともいえる水はサザンアルプスの氷河や雪解け水を使い、麹はネルソンの味噌メーカーから仕入れ、醪をかき混ぜるかいぼうに殺菌作用のあるマヌカの木を採用するなど、ニュージーランドならではの酒造りを展開。添加物は一切加えていないためヘルシーで、日本料理はもちろん、ニュージーランドの肉料理やシーフードとも相性バツグン。口当たりがよく、キリリと冷やしていただくのがおすすめです。

世界的なアワードを受賞したクイーンズタウンの地酒

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「全黒」で醸造しているのは、アルコール度数が低めで飲みやすく、日本酒初心者にもおすすめな「オリジナル純米酒」、醪を袋に入れてタンクの上につるし、落ちてきた雫だけを集めた繊細な「雫搾り」、醪を槽(ふね)で搾り、うまみを凝縮した力強い味わいが魅力の「ワカティプスリーピングジャイアント」、澱を残し、かすかな刺激とまろやかな口当たりが人気の「にごり酒」の4種類。前述のように冷やしていただくほか、「ワカティプスリーピングジャイアント」はぬる燗も楽しめるそうです。

2016年には日本酒ソムリエ協会が主催するヨーロッパの日本酒専門の品評会「ロンドン酒チャレンジ」で「雫搾り」がゴールドメダル、「にごり酒」がシルバーメダルを獲得。酒造りを始めてからわずか1年弱で、世界の日本酒専門家に認められるレベルへと到達しました。

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「全黒」はクイーンズタウン、クラストチャーチ、ネルソン、ウェリントン、オークランドにある指定のリカーショップや、ハイエンドのレストラン、バーで入手することができます。近くに取り扱い店がない場合は、オンラインでの購入が可能。酒粕を使ったソープやTシャツ、キャップなどのオリジナルアイテムも揃っています。クイーンズタウン生まれの本格純米酒を味わってみてはいかがでしょうか。

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全黒 - New Zealand Sake Brewers Limited

URL:
http://zenkuro.co.nz/