ネイピアの毛刈り職人ジョン・カークパトリックさんは、羊毛刈りの世界大会での優勝や、ゴールデン・シェアラー(毛刈り職人)のタイトルを何度も勝ち取っている。
彼はルーラル・スポーツマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたが、若い人々がスポーツとしての毛刈りを実践しないことに憂慮している。
「ひと昔前と違って重労働は避けられています。毛刈りをやりたい人がいません」
若者は学校を卒業しても、農場での仕事に就いて必要に迫られなければ毛刈りの技術を学ぼうとしない。
「多くが金銭目的でオーストラリアへ行ってしまい、ニュージーランドで毛刈り職人を見つけるのは至難の業になりつつあります」
職業としてもスポーツとしても後人を育成し、普及していく必要があるとカークパトリックさんは語る。