人種平等のために活動している人種関係委員のSusan Devoy氏は外国人留学生達へのインタビュー調査を通じ、ニュージーランド人に外国人留学生に対する差別への警戒心を示した。
Devoy氏が指摘しているのは、例えば街中で「母国へ帰れ」等の罵声をするような「軽差別」といわれるもので、アルバイト職に就けない若者が、外国人留学生に仕事を奪われているとして不満を差別の形でぶつけている状態である。
およそ12万5千人の外国人留学生がニュージーランドに在住しており、1ビリオンドル産業である。外国人留学生の受け入れを増やすために、政府は2013年に留学生に対してアルバイト勤務の条件を緩めている。このように国が外国人留学生の受け入れを推進しており、実際に外国人留学生が国の経済を支えている。
Devoy氏は実際差別を受けた経験のある留学生達が、精神面で大きな被害を受けている実態を知り、彼らに対する扱いを良くすべきだと語った。