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メラノーマ患者の違い

世界でもトップクラスでメラノーマ患者が多く、毎年およそ2200名がメラノーマと診断され、300名以上がその病気で命を落としているニュージーランドだが、国内にいる529名のメラノーマ患者を対照にした調査の結果、南島在住者のほうが結節性のメラノーマ、侵襲性の皮膚がんの生成リスクが高いことが分かった。

正常な細胞を悪化させるガン遺伝子として一般的なBRAF遺伝子変異があるガンの割合は北島南島共に同じだったものの、NRAS遺伝子変異があるガンが北島より南島の患者に多かったからだ。

この違いの理由を証明するのは困難だが、オタゴ大学のEccles教授によると、紫外線への露出度に関係するのではという。医療情報誌Oncotargetによると、紫外線UVは、特に南島の春、身体のビタミンDレベルが最も低いときに、遺伝子突然変異を生み出す要素が高いのでは、とみている。しかしながらNRAS遺伝子に変異があるガンは、免疫治療に効果的であり、治療後の経過が良好である事が昨年証明されている。