ニュージーランド医学雑誌にて掲載された最近の調査でニュージーランドのマオリ人による自殺率が1980年代以降急激に上昇している事が分かった。マオリ人以外の自殺率と比較すると1.6倍も高くなっている。
15~24歳のマオリ人自殺者は同年代のマオリ人以外の自殺者より2倍も高く、マオリ人女性に関しては、マオリ人以外の自殺者より5倍も多いが、高齢のマオリ人自殺率は0となり、全体の自殺率を下げている。 マオリ人の自殺者は1980年まではほとんどゼロだったがそれ以降急速に自殺者は増えた。 尚、国全体では20~24歳の男性が最も自殺率が高く、2013年は21%の男性自殺者が15~24歳だったという。
この調査を行ったSnowdon教授によると若い男性による自殺者が増えているのには精神的不安定さの変化に関係している可能性があるが、他の精神障害の有病率の変化によるものほりもおそらく物質乱用によるものかもしれないのではという。
過去65年でおよそ28000人が国内で自殺しており、国でも対策としてLifeLine や Healthline を設置し自殺者の救済に努めているのだが、これからの取り組みが注目される。