【毎年恒例6月までの裏ワザ】
今年もこの時期になりました。毎年ご案内していますが、今年もキウイセーバーの加入者だったら、6月末までにぜひしておいていただきたい裏ワザをご紹介します。「もう知ってる」という人も、必要な場合は忘れずに手続きをしてください。
 
【国から満額をもらうために】
　皆さんご存知のように、キウイセーバーに加入すると国から1,000ドルのボーナス（積立開始報奨金）がもらえます。加入するだけでなく、18歳以上の加入者が積み立てを始めると、国も毎年521ドルを上限に一緒に積み立ててくれます。この521ドルはタックス・クレジットと呼ばれていますが、納税しているかどうかは関係ありません。ボーナスの1,000ドルは1回限りですが、タックス・クレジットは毎年もらえます。これこそがキウイセーバーの最大の魅力です。裏ワザとは、国から521ドルの満額をもらうための方法です。
 
【裏ワザの手順】
裏ワザの手順をを説明しましょう。
（１） キウイセーバーの加入日の確認
2012年7月1日以前に加入していた場合は満額の対象になりますが、それ以降に加入した場合は、加入期間に応じて満額が変わります。例えば、加入期間が半年の場合は満額が521ドルの半分、4ヶ月の場合は3分の1になります。
（２） 2012年7月以降の積立額の確認
国から満額を受け取るためには、2012年7月以降に、最低でもその倍額である1,043ドルを自分で積み立てている必要があります（勤務先の積み立て分は含みません）。単純に言えば、週21ドル以上積み立てている人は満額の対象になります。（例：週21ドル×52週＝1,092ドル）
（３） 2012年7月以降の積立額が1,043ドル未満の場合
週の積立額が21ドル未満だったり、自営業者や無職の人が不定期に積み立てていて、2012年7月から2013年6月末までの予想積立額が1,043ドルを下回っている場合は、ぜひ裏ワザを使ってください。例えば、2012年7月以降の積立額が800ドルだったとします。このままでは国からもらえるのは半額の400ドルだけです。満額まであと121ドルもらうためには、6月中に243ドルの一括積み立てをして、自分の今年度の積立額を1,043ドルに引き上げておきます。
 
【追加の一括積み立てはお早めに】
一括積み立ての方法は加入しているプロバイダーにご確認下さい。プロバイダーに直接払う場合と、IRD（税務署）に払う場合があります。特にプロバイダーに払う場合、プロバイダーからIRDへの入金の連絡手続きに時間がかかる場合があるので、6月末ぎりぎりではなく余裕をもって早めに入金しておきましょう。
 
【IRDへの一括積み立ての方法】
プロバイダー経由ではなく、IRDに直接行う一括積み立ての方法は3種類あります。
（１） インターネットバンキング
（２） ウェストパック銀行の窓口での入金
（３） IRDへの小切手の送付
詳しくは以下のリンク先をご参照下さい。
How to make voluntary contributions
http://www.kiwisaver.govt.nz/already/contributions/you/voluntary/
 
【国からの入金は1年分まとめて7月に実施】
IRDは6月末の残高をもとに、1年分のタックス・クレジットを各加入者の口座に7月中旬をメドに振り込みます（振り込みのタイミングにはばらつきがあります）。勤務先の積み立てのように毎週または毎月積み立てられるものではありません。だからこそ、6月中であれば裏ワザが使えます。
 
（注）厳密にはタックス・クレジットの上限は521.43ドル、満額をもらうための個人の最低積立額は1,042.86ドルですが、文中では1ドル未満は四捨五入しています。
詳しくはリンク先をご参照下さい。
Member tax credit
http://www.kiwisaver.govt.nz/new/benefits/mtc/