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第117回  日本人に人気の生命保険-生命保険偏 

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3月から「値上げ、値上げ」と繰り返し取り上げてきた生命保険ですが、ここへ来て業界全体で駆け込みの申し込みが増えています。各社ともフル稼働で事務処理を進めているようです。状況から判断して、7月からの値上げを確実に回避するためには、遅くとも6月20日ぐらいまでには申し込みを終了しておいたほうがいいでしょう。
 
 特に病歴がある方は、保険会社が被保険者の健康状態を再確認するためにGPに連絡を取ったり、血液検査を求めてきたりすることがあるので、早め早めの申し込みが無難と思われます。GPも保険会社からこの手の問い合わせが増えているはずで、通常より対応に時間がかかる恐れがあります。
 
 さて、『日本人に人気の生命保険』ですが、さすがにここ最近はお会いする方すべてが生命保険の件と言っても過言ではないほどで、「これが人気!」というところが分かってきたのでご紹介します。
 
 この時期のご加入・見直しですから、一番の目的は値上げの回避です。そのため保険期間の長い保険への需要が断トツです。こうした保険は払込保険料が固定なので、長期にわたってインフレや年齢に伴う値上がりを気にする必要がないのことも、人気の理由です。
 
 最近のご加入例を見ると、
【年齢42歳、男性、非喫煙者、受取保険金10万ドル、65歳満了型】
というのが平均像です。お子さんが1.5人、住宅ローンあり。喫煙者は意外と少数です。この場合、月々の払込額は65歳までずっと約28ドルです。ただし住宅ローンがある間は別途掛捨て型に加入してローン分を保障する必要があります。ローン残高の25万ドルを掛捨て型で保障した場合、月々の払込額は約31ドルになります。2つの保険を合わせても月間払込額は約60ドルです。これが32歳の場合だと2つで約40ドルになります。
 
(保険を組み合わせる利点は以下のリンクをご参考下さい)
第114回 基本保障とライフステージ保障-生命保険編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=114
 
 実は65歳満了の代わりに70歳満了とするのもけっこう人気があります。保険料の払込はどちらも65歳で終了しますが、70歳満了型は保障が70歳まで続き、日本の終身保険に似ています。その分、月々の払込額が数ドル高くなりますが、これには面白い特典があります。満了の1年前(つまり69歳)に解約手続きをすると、それまで払い込んだ保険料の25%が返戻金として戻ってくるのです。
 
 42歳の平均例の場合、約2,500ドルが戻り、65歳から保障期間を4年間延長した分のコストを上回ります。
「さすがに70歳になったら保険がなくても大丈夫だろう」
 というのが日本人の大方の意見のようです。けれど80歳満了や100歳満了もあります。(いずれも払込は65歳で終了)キーウィは長寿も多いからでしょうか。
 
 以上、7月以降の値上げを前に加入や見直しで迷っている方のご参考になれば幸いです。くれぐれもお申し込みはお早めに。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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