3月から延々と続けた生命保険の大幅値上げに関する話は、今回でひとまず終わります。第115回の「7月からの値上げに向けた各社の動き」で取り上げたように、5月末の段階で主な保険会社が発表していた7月からの値上げ幅は7～15%でしたが、その後も値上げの発表が続きました。
 
　前回、『日本人に人気の生命保険』としてご紹介した保険期間の長い保険も、コラムを出した後に一斉に値上げが発表されました。値上げ幅の一例をみると、
10年満了型（保険期間10年）　平均22%（男性15%～51%、女性16%～56%）
65歳満了型（日本人に人気の65歳で払込と保障が終了する保険）　20%
70歳満了型（65歳で払込が終了した後も70歳まで保障が継続する保険）　20%
 
　値上げを前に保険を見直された方は、どれぐらいの節約になったかおわかりでしょう。65歳・70歳満了型であれば、今から65歳まで、それこそ一生分の生命保険料が20%節約できたわけです。塵も積もればでその差額は決して少くないと思います。話を聞きに行ったり書類に記入したり、場合によってはGPと連絡を取ったり、忙しい中で面倒なことも多かったかもしれませんが、その手間は報われたと思って下さい。
 
　旧保険料は6月30日までに全ての手続きが終了している場合にのみ適用されます。書類を提出しても手続きが7月1日以降となると、新保険料が適用されるリスクもあるので、その辺は担当者や保険会社としっかりと確認を取ったほうがいいでしょう。
 
　なお、保険会社によっては1ヶ月分の保険料の小切手を添えて申し込めば、例え手続きが7月にずれ込んでも旧保険料を適用することを保証しているところもあります。これは私の知る限り1社だけなので、これから駆け込みで申し込む場合はお気を付け下さい。小切手を添えた申し込みでも今週が最終デッドラインになると思われます。
 
　久しぶりに長いテーマとなりましたが、次回からは今まで通りさまざまな保険やキウイセーバー、リスク管理の話に戻ります。お付き合いありがとうございました。
 
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