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第153回  今年も6月中にぜひしておきたい裏技:キウイセーバー編 

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キウイセーバーの話が続いていて、永住者以外や加入者以外の人には申し訳ないですが、大事な時期なのでこのままもう少し続けます。
 
 さて6月になりました。去年もこの時期にキウイセーバー加入者向けに「6月中にぜひしておきたい裏技」をご紹介しましたが、今回もその時期になりました。ご存知のようにNZの財政年度は7月から6月です。ということは来月から新しい年度に入ります。キウイセーバーも国の財政年度に従っているので、6月は年度末に当たります。
 
 そこで質問です。2010年7月以前からの加入者の皆さん、今年度(2010年7月~2011年6月)いくら積立てられましたか?もしも積立額が週20ドル以下、年間1,043ドル以下であれば、ぜひ「裏技」を試してみてください。
 
 復習になりますが、キウイセーバーは現在、加入者が積立てた金額まで、国も年間1,043ドルを上限に一緒に積立ててくれます。年間500ドル積立てた人には500ドルを、1,043ドル積立てた人には1,043ドル払ってくれます。国からもらえるのは加入時の1,000ドルのボーナスだけではないのです。
 
 ということは今月中に追加で積立をし、自分の積立額を1,043ドルにまで引き上げておけば、国から満額がもらえるというわけです。具体例を見てみましょう。
 
【具体例:年収3万9,000ドルで、週15ドル積立てている人の場合】
年収:3万9,000ドル
加入者の積立率:年収の2%
加入者の積立額:年間780ドル(3万9,000ドル×2%)、週15ドル(780ドル÷52週)
国の拠出金:年間780ドル
 
6月中に追加で263ドルを払い、
年間の自分の積立額を780ドル+263ドル=1,043ドル
にしておくと、国も追加で263ドルを払ってくれます。
 
結果的に、
《追加払いをしなかった場合の年間積立額》
780ドル×3(加入者+会社+国)=2,340ドル
《追加払いをした場合の年間積立額》
2,340ドル+263ドル×2=2,866ドル
年間500ドル以上積立額が増えます。
(これは勤め人の例ですが、自営業者・主婦・学生・無職の場合も国の対応は同じです)
 
 ざっくり言えば、週の積立額が20ドル未満の人は追加で積立てれば、国も同額を積立ててくれることになります。過去2回のコラムで取り上げてきたように、1,043ドルがもらえるのはこの6月いっぱいまでで、新年度からはこの上限が521ドルに半減します。
 
1,043ドル満額がもらえるように、ぜひご検討下さい!
 
(注意:この裏技で上限金額までもらえるのは、2010年7月以前からの加入者のみです。加入期間が1年未満の場合は、国からの拠出額は加入期間に応じたものになります。
例::6月末までの加入期間が40週の場合は、20ドルx40週の800ドルが国の上限)

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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