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学校のフリーランチシステム継続を求める声

小学校の生徒たちに無料でランチを提供する政府支援のカ・オラ・カ・アコ。NZD325ミリオンドルのプログラムだが、政府は50パーセントの削減を計画している。

ランチの有無が生徒たちの学習態度に大きく影響しているとみなす学校の教育者たちは、このコストカットに大いに反対している。

ウェリントンの小さな学校、ワイヌイオマタ小学校の教師たちは、バターチキンやジンジャービーフなどの毎日の食事が子供たちの出席率を向上させ、また貧困家庭の親たちも子供のために安堵していると語る。

アラクラ小学校では、このシステムが開始された2019年から継続してフリーランチを取り入れている。

校長のトゥテ・ミラ氏は、「子供たちが健康的な食事を摂れるだけではありません。空腹という悩みを取り除いてやることができ、勉強に集中できるようになります。ランチを食べるのと食べないのでは大きく違います」と語る。

生徒の1人、10歳のボニー・ルカスさんも「食べ物が買えない家もあります。そんなうちの子どもが栄養のあるごはんを食べることは大切」と政府が基金を削減することに反対だ。

また別の生徒テイラー・ベアティーさんも「お腹がすいたままではいられません。フリーランチは続けるべき」と思っている。

テ・リウ・ロア・エデュケーショナル・インスティテュートのマーク・ポタ―氏は「この国のどんな子供も栄養のある食事を摂る権利があります。でも家庭が貧しく思うように食べれない子供もいる。昼ご飯を食べたからといって、すぐに出席率や子供のパフォーマンスが改善されるというわけではありません。教育はそこまで単純ではありませんから。しかし、満足に食べている子供は、空腹を抱えた子供よりも学ぶ力を蓄えています」と語る。