地震の話が続いたので今日は防犯の話です。ヘラルドの記事にもなりましたが、最近また引ったくり(バッグスナッチャー)が増えています。特徴は若い男数人がスーパーでの買い物を終えて駐車場に戻った女性を狙うという手口です。警察は「誰かが大怪我をするのは時間の問題」と警告しています。
犯行は同一グループによるものらしく、あちこちの現場で同じ盗難車が目撃されています。若手ギャング・グループの仕業という情報もあるので、組織的なものだとすると厄介です。警察によると共通した犯行現場というのも特徴で、逃げやすいモーターウェイの入り口近くあるスーパーが狙われているそうです。
具体的な手口をみてみると、ロイヤルオークのパックンセーブで買い物をしていた夫婦が駐車場に戻り、荷物を車に積み込もうとしていたところ、奥さんが肩にかけていたバッグを引ったくられました。グリーンレーンのカウントダウンでは男が助手席に置いた財布を盗もうとしましたが、運転席にいた女性はかつて引ったくりに遭ったことがあったのでドアをロックしており、難を逃れました。
警察によれば、買い物の荷物と一緒にハンドバッグをトランクにしまっても、犯人に突き飛ばされてバッグを盗まれたりすることもあるそうなので、身の危険を感じます。よく聞く手口としては、以下のようなものもあります。
・女性が運転席に座ったところで助手席のドアを開けてバッグを盗む
(信号待ちで一時停止しているときの犯行もあります)
・買い物の荷物をしまったり、子供をチャイルドシートに座らせているときに盗む
(他の事に気をとられている間の犯行)
・道を聞くなど話しかけられている間に共犯者が盗む
(「これを落とさなかったか?」とカギや財布を見せて気を引く手口もあります)
・フロントガラスに違反切符のようなものを挟んでおき、車から出たときに盗む
女性が狙われるのは腕っ節の弱さもあるでしょうが(特に小さいお子さんを連れていたらお手上げです)、ハンドバッグを持っていることも狙われる原因の一つだと思います。バッグは「ここに貴重品が入ってますよ」と宣言しているようなものです。難しいかもしれませんが、「バッグを持たない」というのも一つの手かなと思います。
スーパーの買い物だったらバッグはダッシュボードに残してカードだけをポケットに入れていくとか、大きなエコバッグに買い物の荷物と一緒にバッグも入れてしまいカモフラージュするとかして、盗りやすそうな小さなハンドバッグだけを持たないようにするのはどうでしょう。
覚えている方も多いと思いますが、数年前にマヌカウのショッピングセンターの駐車場でバッグを引ったくられた中国人女性が犯人の乗った車の前に立ちはだかり、お子さんの目の前でひかれて亡くなるという大変痛ましい事件がありました。
盗まれたときは抵抗せず身の安全を図りましょう。そして車に乗ったら即ロック、これはこの国の鉄則です。
(車に関する被害に関してはリンクもご参考下さい)
第97回 最近の空き巣と車の被害報告
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=97
第55回 NZで欠かせない車上荒らし対策
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=55
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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