2週間ぶりですが、キウイセーバーの連載も6回目になりました。この間にキウイセーバー計算機でシュミレーションをした方も、そんなことは全く忘れていた方も、次の話に進みましょう。(でも計算機でのシュミレーションはほんとうに面白いのでおススメです。貯めてもないのに金額だけ見て、不況でも「リッチな老後」の気分になれます)
(キウイセーバー計算機のリンク)
http://www.sorted.org.nz/calculators/kiwisaver-quick-calc/
第80回 キウイセーバーがお得な訳
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=80
で見たように、1人でする貯金と違い、キウイセーバーは国も企業も(勤め人の場合)一緒に積み立ててくれるので、積立額が最大3倍になり、なんといっても早く貯まります。自営業者や主婦でも国が一緒に積み立ててくれるので、金額は最大2倍になります。
これだけでも十分お得なのですが、早く加入すればさらに有利な訳があります。今回はこれを見ていきます。
その前にこの7月1日でキウイセーバーは丸2歳になりました。
2007年の7月1日にスタートしたこの制度は、今では政府の予想を大きく上回る100万人以上が加入しています。100万人突破は今年3月末に達成しました。ということはスタート以来 1日平均で約1,600人以上が加入した計算になります。土日を除けば1日2,300人です。人口の少ないこの国では脅威的なスピードだと思いませんか?
特に3月は加入者が急増しました。理由は国から支給される年間40ドルの口座管理料の補助金が3月をもって打ち切られたため、その前の“駆け込み加入”があったからです。4月以降は残念ながら、この補助金はなくなりました。
この例からもわかるように、設立からたった2年のキウイセーバーですが、すでに細かい変更がいろいろありました。途中で政権が変わったことも一因でした。現在の政府は4月を境に制度を見直しているため、当面大きな変更はないと思います。ただこればかりはキウイセーバーのプロバイダーでも予測できないことなので、断言はできません。
さて、口座管理料の補助金打ち切りの例からもわかるように、変更は加入者にとっては特典の減少を意味するものです。スタート当初は加入者を募るために政府はあの手この手で加入を奨励しましたが、人口の4分の1が加入した現在、これから特典を手厚くする理由は見当たりません。もうお分かりかと思いますが、これから先はかなり長期的な話とはいえ、特典が縮小もしくは廃止される可能性はあっても、拡大する可能性はほとんどありません。そのため少しでも早く加入し、いろいろな特典を得た方が有利なのです。次回は今ある数々の特典を見ていきます。お楽しみに。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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