オークランド中心地から車で40分。広々としたビーチで人気の高いオレワで、今年も大道芸人たちが集まるフェスティバルが開催されました。その中に、炎あがる松明をクラブにジャグリングをしている一人の日本人青年の姿がありました。ニュージーランドの空の下で活躍する若き日本人ジャグラーにスポットを当てます。
エンターテイナーKOZO
「職業は?」とお聞きすると、「エンターテイナーです」という答えが返ってきました。彼の名前はKOZO。日本人の両親を持ち、ニュージーランド、オークランドで生まれ育った彼。16歳の時に見たサーカスの「とてもすごい」ジャグリングに心惹かれ、「ジャグラーになりたい!」と思い始めます。
夢実現への第一歩は高校生の時のアルバイト。彼はフェスティバルやパーティーでパフォーマンスをするようになりました。卒業と同時にそれを“仕事”として続けることに。「生活がかかってきますが、迷いはなかったです。家族も自然な形で受け入れてくれました。」家族の応援を得て、職業を“ジャグラー、大道芸人、エンターテイナー”としたKOZOさんをご紹介しましょう。
KOZOさんにインタビュー!
練習はどこで?
「オークランドにあるサーカス学校Flip N Fly Circus School、Auckland Juggling Clubやサークルに週4日、2時間の練習をしながら、家での練習も欠かしません。できなかった技が練習を繰り返して、できた時の達成感は、ほんとに楽しい。」
エンターテイナーとしての面白いところは?
「何が起きるかわからないところ。天気が悪くて人が少ないからといって、悪いショーになるとは限りません。逆にすごく盛り上がる時もあります。やってみないとわからないところが面白い。」
ファイアージャグリングとラダーバランスを中心に展開しているKOZOさんのパフォーマンスは、危険と隣り合わせ。髪の毛の先をちょっと焦がす程度のことはあっても、ショーの間の事故は今までにないそうです。しかし練習中には、クラブを目にぶつけたり、松明を逆にキャッチしてしまったことがあるとのこと。面白いとばかりも言っていられません。
大変なところは?
「観客を集めること。10人でもいれば、やっているうちに人は増えていきます。そうすると、次は観客を最後まで引き留めておくために、どうやったら楽しんでもらえるか、ショーの間はずっと考えています。」
観客の関心を引くために大切なことが、観客からのボランティア。
ショーのボランティアはどのように決めていますか?
「ショーを始めた時から、ボランティアを探し始めています。最初のファイアージャグリングの間も観客の反応を見て、どの人にしようか考えています。最初のボランティアは一番大事。この人のノリがよければ、ショーはさらに盛り上がります。」
ちょっと気になる全身黒に赤のネクタイという衣装の発想はどこから?
「普段着ている黒を選んで自分らしさを出し、自分が最初に見た大道芸人がネクタイをしていたので、ネクタイをしようと思いました。」
将来の“夢”をお聞きしてみました。
「大きなショーやサーカスでやってみたいですね。2014年にサーカス・アオテアロアの一員としてニュージーランドツアーに参加しましたが、いつかはシルク・ド・ソレイユのような大きなサーカスに入って、世界をツアーで回りたいと思っています。」
- ビデオリンク
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