ニュージーランドで melanoma(悪性黒色腫/皮膚癌の一種)による死亡率が10年間で3分の1減少したことが、新しい研究で分かった。「日よけ、日焼け止め、帽子、長袖を着用」という予防策の普及がその一因と考えられている。
しかし、研究共同著者のマリウス・ラデメーカー博士は、新規発症件数の減少は見られていないと指摘。ニュージーランドとオーストラリアは世界で最も melanoma 発症率が高い国であり、毎年6000人以上が診断され、約300人が死亡している。一方で24歳の若者が melanoma を発症し、早期発見により一命を取り留めた例もある。博士は「日光を適切に浴びることが重要」とアドバイスしている。
早期発見が非常に重要だが、博士は政府による予防投資の増額、新薬開発のための資金支援、皮膚科医や形成外科医の確保などが必要不可欠だと訴えた。