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キウイセイバーの引き落とし増加

近年の物価高に伴い、キウイセイバーの積立金を引き落とす人が増えている。

キウイセイバーは退職後の一時年金スキームで、本来なら65歳以上にならなければ、積み立てたお金を引き落とすことはできない。例外として、初めて持ち家を購入する際には引き落としが認められていた。

しかしながら現在は、「経済的に著しく生活が厳しい」ことが証明された場合も、引き落としは特別に許される。

ローンが払えない、最低生活費を得られない、家族の葬式の費用が出せない、長期的に健康を害している、障がいがある、などがこれに該当する。

この条件でキウイセイバーの引き落としをした人数は、昨年2022年10月では1,570人であったが、今年2023年10月には2,800人となっている。

また同様に経済的な苦境を理由に引き落とされた金額は、2022年10月ではNZ$10.3ミリオンドルであったが、今年2023年10月にはNZ$21.5ミリオンドルに跳ね上がった。

引き落としが多かった地域別としては、オークランド、カンタベリー、ワイカト、ウェリントン、ベイ・オブ・プレンティとなっている。