ニュージーランドでは、収入に対するローン返済の割合は今や50パーセントにも上るが、ウェストコーストではその率は25パーセントに留まる。
住宅の値段も安く、ビジネスチャンスも増えつつある。昨年は他の土地と比較して晴天の日も多く、 雨の多い土地という悪名高い評判を覆す記録も出ている。
アデレードに住んでいたテ・アフ・タマ・メイハナ-ホスキングさんとその家族は、南オーストラリアの目まぐるしいライフスタイルを捨て、落ち着いてくつろげる生活を望んでいた。
「ホキティカで理髪店が売りに出ているを見て、それに飛びつきました。コロナ禍以来、多くの人が故郷のこの土地に帰ったり、別の土地から移住したり、そして今は旅行者も戻ってきました。ビジネスチャンスの兆しが見えます」とメイハナ-ホスキングさん。
ロンドンでレンタルショップ Wicked Campersを営むデニス・ゲリーさんは、妻の故郷であるウェストコーストに移住した。
「ロンドンに戻るときはいつも悲しい気分でした。できるだけ長くウェストコーストで暮らしたいと思い、7か月ここに、5か月をヨーロッパで過ごしていましたが、今はあと1か月でまる1年ここで暮らしたことになります」とゲリーさん。
ゲリーさんはロンドンの会社を維持しているが、主にウェストコーストで生活する理由は、子供を育てる環境にふさわしいと感じたからだ。
Development West Coastのチーフ・エクゼクティブ、ヘルス・ミルネ氏は「国内の他の地域と比較して、家の価格はまだまだ安いことは、住宅ローンに追われることなく、ワークライフバランスの取れたゆとりのある生活を送ることができることを意味します」と語る。
昨年は200件以上の新たな求人があり、失業率は3.5パーセントに下がっているというデータも出ている。