アメリカ環境保護庁(EPA)が、胎児に不可逆的な損傷を与える可能性があるとして、ダクタル Dacthal(DCPA)除草剤の登録を全て停止したことを受け、ニュージーランドではこの化学物質を含む製品の使用に関する緊急警告が出された。
その後、ニュージーランド環境保護庁(EPA)は除草剤使用に関する新しい規則を発表。特定の作物を栽培する土壌に限定し、妊婦や妊娠の可能性がある人は使用や現場への立ち入りを禁止し、広範な緩衝地帯を設けることが義務付けられた。
一方、オーストラリアでは即時に使用が禁止され、全12製品が回収対象となった。オーストラリア農薬・獣医医薬品庁(APVMA)は、これらの製品が深刻な健康リスクをもたらすと判断し、即座に対応を取った。特に妊娠中の人々や胎児に対する危険性が強調されており、製品の段階的廃止は行われない。