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ケア施設での虐待

2018年に開始されたケアにおける虐待に関するロイヤル・コミッションの調査報告書が公開された。報告書は15巻、総重量14キロで、138の勧告を含む。1950年から2019年までの間に国家や信仰に基づく施設で、65万5千人のうち20万人以上が虐待を受けていたことが明らかになった。これらの施設には、児童養護施設、青年司法施設、精神病院、障害者施設、里親家庭、宗教施設などが含まれる。

報告書は、虐待が身体的、精神的、性的なものであり、特にマオリやパシフィカ、障害者、LGBTQ+コミュニティが厳しい扱いを受けていたことを指摘している。

虐待は被害者の家族や社会全体にも壊滅的な影響を与え、被害者は教育や職業機会を失い、心理的なトラウマや健康問題に悩まされ続けている。

首相クリストファー・ルクソンは11月に虐待被害者への正式な謝罪を行うと発表し、新しい補償システムの導入や未調査の墓地の調査、刑事捜査の再開などの勧告を実行する意向を示している。