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残された未亡人たちの苦難

クライストチャーチのアルヌールモスクで、少なくとも7人の女性が夫を亡くし未亡人となった。

彼女たちの多くは、ほとんど英語が話せず車の運転もできず、亡夫の銀行口座にもアクセスできない。カンタベリーのパキスタン協会が彼女たちを支援している。

今回の事件で、9人のパキスタン人が亡くなり、1人が重傷を負って治療を受けている。事件により、4人のパキスタン女性と、1歳から16歳の8人の子供たちが、夫や父親を失った。

また3人のインド人女性とその子供たちも、一家の主を失くした。

協会はボランティアで、残された家族に昼食と夕食を供給している。また、彼らが行きたい場所に、車で送り迎えもしている。

ニュージーランドに住むイスラム教徒の女性は、文化的な背景により、極めて閉鎖した社会で生活しており、未亡人たちは、夫の銀行口座番号を知らず、デビットカードも持たず、食べ物や子供のオムツなど日常生活品を買うのにも不自由している。

パキスタン人のコミュニティは、喪中となる90日の間、週ごとにボランティア女性を、これら未亡人の家庭に派遣する方針を決めた。

銀行口座の開口方法、必要な書類の書き方など、生活に必要なさまざまな手続きを手伝うことが目的だ。