今年もこの季節がやってきました。年度末です。NZの財政年度は7月から6月までなので、日本で言えば今は3月期末の2月のようなものです。キウイセーバーに加入していたら、この時期限定の裏ワザを活かして国からのお金をがっちりもらいましょう！

【年度末ならではの裏ワザ】
裏ワザといっても、何年もキウイセーバーに加入している人はご存知かもしれませんが、まだまだ知られていなかったり、今年加入したばかりという場合もあるでしょうから、再びご案内しておきます。6月末までに手続きが完了していないと対象にならないので、必要な人は早め早めの手続きをお忘れなく。

【1,000ドルのボーナスどころではない一大特典】
任意の個人年金キウイセーバーは加入しただけで、国から1,000ドルのボーナス（積立開始報奨金）がもらえることで有名です。ボーナス目当てに加入したという話もよく聞きますが、加入しただけで積み立てをしないで放っておくと、もらったボーナスから口座管理料として毎月数ドルずつ引かれていくのでご注意を。
逆に18歳以上の加入者が積み立てをしていれば、国も毎年521ドルを上限に一緒に積み立てをしてくれます。この521ドルはタックス・クレジットと呼ばれ、加入者のものになります。毎年満額の521ドルをもらっていったら、2年で1,000ドル以上ですから、1回限りのボーナスどころではない一大特典です。

【キウイセーバーの裏ワザとは？】
キウイセーバーの裏ワザとは、国から521ドルの満額をもらうための方法です。国は521ドルを上限に、個人の積立金の半額をタックス・クレジットとして支給するので、期日までに自分の積立金を1,043ドル以上に引き上げておけば満額がもらえます。
以下の手順で手続きをすれば、2014年7月1日以前に加入していれば満額、それ以降の加入であっても加入期間に応じた金額をもらうことができるので、ご確認ください。

（１）加入日の確認
2014年7月1日以前に加入していた場合は、加入期間が1年を越えるので満額の対象です。それ以降に加入した場合は、加入期間に応じて満額が変わります。例えば、加入期間が半年の場合は満額が521ドルの半分、4ヶ月の場合は3分の1です。

（２） 2014年7月以降の積立額の確認
満額をもらうには、2014年7月以降の１年間で、1,043ドル以上を自分で積み立てている必要があります（勤務先の積み立て分は含みません）。

（３） 2014年7月以降の積立額が1,043ドル未満の場合
週の積立額が21ドル未満だったり、自営業者や無職の人が不定期に積み立てていて、2015年6月末までの1年間の予想積立額が1,043ドルを下回る場合は、裏ワザの出番です。
例えば、2014年7月以降の積立額が800ドルだったとします。このままでは国からもらえるのは半額の400ドルだけです。満額まであと121ドルもらうためには、6月末までに243ドルを入金し、自分の積立額を1,043ドルに引き上げておくのです。
 
【追加の積み立てはお早めに】
入金は一括でも何回かに分けてでも構いません。入金方法は加入しているプロバイダーにご確認下さい。プロバイダーに入金する場合と、IRD（税務署）に入金する場合があります。プロバイダー経由の場合、プロバイダーからIRDへの入金の連絡に時間がかかる場合があるので、6月末ぎりぎりではなく早めに入金しておきましょう。
 
【IRDへの一括積み立ての方法】
プロバイダー経由ではなく、IRDに直接入金する一括積み立ての方法は2種類です。
（１） インターネットバンキング
（２） IRDへの小切手の送付
詳しくは以下のリンク先をご参照下さい。
How to make voluntary contributions
http://www.kiwisaver.govt.nz/already/contributions/you/voluntary/
 
【目安は週の積立額が21ドル以上】
勤め人の場合、週21ドル以上積み立てている人は、週21ドル×52週＝1,092ドルで、1年間の積立額が1,042ドルを上回り自動的に満額の対象です。積立額がそれ以下だったり、不定期積み立てで金額が足りない場合はぜひ裏ワザをお試しください。
1年分のタックス・クレジットは7月中旬をメドに各加入者の口座に振り込まれます。
 
（注）厳密にはタックス・クレジットの上限は521.43ドル、満額をもらうための個人の最低積立額は1,042.86ドルですが、文中では1ドル未満は四捨五入しています。
詳しくはリンク先をご参照下さい。
Member tax credit
http://www.kiwisaver.govt.nz/new/benefits/mtc/