はじめまして。
ニュージーランドで保険屋をやっております、高橋靖宏と申します。これから連載で、ニュージーランドの保険にまつわる、あんな話こんな話を、身近な例を元にお届けしていきます。ご紹介する豆知識を、ぜひ安心で快適なキーウィライフにお役立てください。
第一回目なので、今回は「そもそも論」からいきましょう。
「ズバリ、保険は必要でしょうか?」
こう聞かれたら、みなさんは何と答えられますか?
「はっきり言って、いらない。お金のムダ」
「あった方がいいだろうけど、けっこう高いし…」
「若いし、元気だし、たいしたもん持ってないし(笑)、興味ないなぁ」
「面倒くさそう。いざ請求したら、『保険対象外』とか言われたりしない?」
という「ネガティブ~敬遠派」から、
「旅先で病気になって参ったけど、海外旅行保険に入ってたから助かった」
「友だちがクルマで事故っちゃって大変。慌てて自動車保険に入ったとこ」
「日本にいるときから入ってた。ここじゃ医療保険は外せないよ」
「住宅ローンがあるから生命保険と火災保険はMUST。収入保障保険も入ってる」
など、「仕方なく実践~ポジティブ派」まで、いろいろでしょう。
ざっと見る限り、若い人ほど「ネガティブ~敬遠派」が多く、年齢がいくに従って「仕方なく実践~ポジティブ派」になっていくようです。これは年齢に連れて、ご家族、ご自宅、健康、収入など守るべきものが増えてくるからでしょう。当然ですが、独身の身では自分が亡くならない限り保険金がおりない生命保険は必要ないでしょうし、車やマイホームがなければ、自動車保険や火災保険には入りようがありません。
ただし、中には年齢を問わず、「保険って大~好き!」という方もいらっしゃいます。「生命保険も2口入ってるし、医療保険もあるし、自動車保険も特約付けてるし、家財も、火災も、海外旅行保険も。まだ何かありますか?」という方から、「日本からクルマが届いて今日から乗れるんだけど、今日から自動車保険入れるかな?」という方まで。こうした「大好き派」に共通しているのは、以前、何らかのトラブルがあったときに保険金を請求し、保険のありがたみをつくづく味わい、「元をとった」経験があるようです。
「でも、トラブルがなければ、掛け損でしょう?」という、ごもっともな意見もあるでしょう。
そして再び、「ズバリ、保険は必要でしょうか?」という最初の質問に戻ります。
この答えを探るために、次回は「必要vs不必要」、「損vs得」の面から保険というものを見てみましょう。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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