【医療に関する日本人社会の都市伝説】
すごいタイトルになってしまいましたが、日々お客様と話していて、「これはもう都市伝説ではないだろうか?」と思うほど、何人も何人もの日本人がまちがった医療関係の情報を長年信じています。
「えーーーー!!!誰に聞いたんですか?」
と驚いて正確な情報をお伝えすると、今度はお客様が、
「えーーーー!!!高橋さん、それ誰に聞いたんですか?」
となり、お互い「えーーー!!!」となることが何度もあります。
これから何回か、そんな都市伝説化しているまちがった医療関係の情報をお話します。紹介する話は何人もの人と何度も繰り返してきた会話で、決して特定の人の話ではありません。
「うちの話を書かれた」
「私がコラムのネタになってる」
とは思わないで下さい。正直に言うと、もう覚えていられないぐらい同じ話を、大勢の人と何回もしています。
質問その1:『病気で倒れてしばらく働けなくなったら、どうしますか?』
都市伝説:『ACCがあるから大丈夫!』
さて、この都市伝説は○か×か? 知っている人には聞くまでもない質問ですが、今までお話してきた日本人の4割の人が、『ACCがあるから大丈夫!』という回答でした。ここからの一問一答はいつもこんな感じです。
高橋「病気になると、ACCがなにをしてくれるんですか?」
お客「エーと。医療費を払ってくれて、働けない間の生活費もくれるんですよね?」
高橋「じゃ、ACCは自己負担のない日本の健康保険のようなものですか?」
お客「そうそう、健康保険ですよ。だからみんなACCレビーを払ってますよね。うちもダンナが給料から天引きされてます。」
高橋「でも、日本の健康保険のようなものなら、病気で働けない間の生活まで面倒見てくれませんよね?」
お客「だからNZ のほうが得なんじゃないですか!NZは福祉国家っていいますよね。」
高橋「生活の面倒をみるんだったら、医療というより生活保護じゃないですか?」
お客「あら、生活保護って、失業したとか、障害があって働けないとか、はっきり言って生活に困ってる人がもらうものですよね?うちのダンナはちゃんと働いてるし、病気になっても治れば働けるし、うちは生活保護をもらうような家じゃないですよ。」
これを読んでみなさんどう思われましたか?つづきは次回に。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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