今年最後の更新なので、少し早目ですが今回のコラムを年末のご挨拶とさせていただきます。
今年のニュージーランドは昨年のクライストチャーチ地震や世界的な景気悪化を乗り越えて、明るさが見えてきた1年ではなかったでしょうか。景気はまだまだ足踏み状態ですが、来年こそは回復の方向性がもっとはっきりする1年になるようにと願っています。
今年一番印象に残ったのは、今年ほどお客様から「家を買いました」というご連絡を受けた年はなかったことです。家の購入というのは一生に何回もない大きな決断です。その決断に踏み切れるということは、それだけ先行きに安心感が出てきているのでしょう。
それ以上に、NZ在住の多くの日本人がまだ厳しい経済環境の中でも、大きな決断が下せるほどしっかりと家計を営み、十分な頭金を用意し、今の歴史的低金利という機会を十分に活かしているのだと思います。周りには保険や投信の解約に追われているキーウィの仕事仲間もいるので、状況は人により様々です。
マイホームはほとんどの世帯にとって最大かつ最も重要な資産です。となると、それを守るための保険は不可欠で、住宅ローンがあれば万が一に備えて生命保険も欠かせなくなってきます。そのため、保険屋としてよりもファイナンシャル・アドバイザーとして、家族・仕事・ローン・健康状態等、時間をかけてお客様とじっくり話し合うことが多い1年でもありました。
また、クライストチャーチ地震を経て、個人・法人を問わず、保険の重要性が見直され、今までなんとなく入っていた保険に対して、「これでいいのだろうか。何かあったときに足りるのだろうか」という疑問から、「保険を見直したい」というご相談を受けることも多い年でした。
その一方で、「相談したいけど相談すると、あれこれ勧められそう」と、心配な人がいるのもわかります。ファイナンシャル・アドバイザーと言う立場上、私はお客様の利益を最優先します。ご相談を受け、「今の保険を解約しないで続けた方がいいでしょう」とアドバイスをしたことは何度もあります。さまざまな状況を考慮して、私が扱っている保険に切り替えるよりも、すでに加入している保険の方がいいと思えば、私はためらいなくそうアドバイスします。もちろん切り替えた方がいいと判断したら、「どの点がどう良くなるのか」をきちんと説明した上で、切り替えを勧めます。
保険が必要になるのは、「まさか自分が!」と思うような、人生でまたとない一大事の場合です。「事故を起こした」「空き巣に入られた」「車を盗まれた」というだけでも大事ですが、「ガンを宣告された」「脳梗塞で働けなくなった」という深刻な例もあります。そんなときに「保険があってよかった」と心から安心してもらえるよう、なおかつ普段の生活では家計の負担にならないよう、来年もお客様と一緒に、各人のベストな保険ライフを追求していきたいと思います。
皆様におかれましては楽しく安全なホリデーシーズンをお過ごし下さい。そして良いお年をお迎え下さい。2013年もどうぞよろしくお願いします。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
- Accelerate Consulting
- PO Box 87411, Meadowbank, Auckland 1742, New Zealand
- Tel : 09 578 0792
- Mobile : 021 968 968
- E-mail : takahashi@accelerateme.co.nz
- Website(日本語): www.hokennz.com
- Website(英語): www.accelerateme.co.nz
- A disclosure statement is available on request and free of charge.