【オークランドで最も車が盗まれているのは？】
　先週のヘラルドで犯罪特集をしていたのでご覧になった人も多いかと思いますが、その中で、自動車の盗難を取り上げていました。オークランドは2年前からスーパーシティーと呼ばれる拡大自治体になりましたが、その中で車の盗難に遭う比率が最も高いのがワイテマタ地区だそうです。
 
【ワイテマタの盗難は1日平均19台】
　ワイテマタ地区とは北はマンガファイまでのノースショア、西はヘレンズビル、ワイタケレ、ニューリンまでをカバーするエリアを指します。（シティーやオークランドの東や南はオークランドシティー地区になります）ワイテマタでは1日平均19台の車が盗まれており、オークランドでは最悪の数字です。ワイテマタ全体の犯罪率が低下しているにもかかわらず、自動車の盗難だけは増え続けています。
 
【ワイタケレが最悪】
　2011年のワイテマタ地区の盗難車総数は6,895台で、過去3年間の平均台数と比べて19%も増えました、そのうちワイタケレが3,967台（同地域の人口比では2%）、ノースショアが2,055台（1%）、ロドニーが855台（1%）でした。ワイタケレの比率が群を抜いて高く、年間50人に1人が被害に遭っていることになります。実際は地域住人の全員が車を持っているわけではないので、世帯当たりで考えれば被害に遭う確率はもっと高いはずです。
 
【ヘンダーソン、タカプナ、シルバーデールに注意】
　警察によれば、盗難車被害の多い「ホットスポット」はワイタケレではヘンダーソン付近のMcLaren 、Stirling Parks、ニューリンの商業地区、ノースショアではタカプナのHurstmere 、Lake Road、ロドニーではシルバーデールの商店街だそうです。どこも人目がありそうな場所ばかりですが、人や車が多いからといって安全とは限らない証拠ですね。
（具体的な場所はリンク先の地図をご参照下さい）
http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10833386
 
【犯罪グループが暗躍か？】
　警察はこれらの地域での車の盗難の悪化傾向に一般的な理由は見当たらないとしていますが、車を狙った複数の窃盗グループがいることを認めています。いずれにしても、こうしたエリアでは被害に遭う確率が高いことを意識していた方が良さそうです。生活圏としている人たちだけでなく、用事で立ち寄る場合でも一段と注意しましょう。
 
【大切な車を守るために】
　車はできる限りセキュリティーアラームを設置し（フルカバー保険であれば保険料が安くなる利点もあります）、車を離れる時はロックをするのはもちろん、座席に何も残さず、場所や時間帯によってはステアリングロック（ハンドルロック）をかけるなど、防犯に務めましょう。パーキングでは周囲にどんな車が停まっていてるかにも注意してみて下さい。人が数人乗ったまま、大きな音で音楽をかけながら停車しているような車の近くには停めない方がいいでしょう。
 
【盗難車の車種トップ10】
　記事にはAAが集計した盗難車の車種トップ10も紹介されていたのでご参考下さい。
1 Honda Torneo
2 Nissan Elgrand
3 Subaru Impreza
4 Subaru Forester
5 Subaru Legacy
6 Nissan Skyline
7 Nissan Presea
8 Mitsubishi Libero
9 Nissan Cefiro
10 Nissan Sunny