今回でこのコラムも200回を迎えました。
　掲載を続けさせてくれているNZ大好きさん、読んでくださっている皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。皆様あっての200回です。
 
　7年前の2005年にコラムを始めた頃は、「この調子で書いていったら、そのうち話も一巡するだろう」と思っていましたが、どっこいこんなに続いて、まだまだ続きそうです。その間に取り扱い保険会社や保険商品も増え、キウイセーバーも始まりました。
 
　私自身も最初はただの保険屋でしたが、リーマンショックを経て世界的に金融機関への監督が厳しくなる中、NZにも公認ファイナンシャル・アドバイザー（AFA）制度が導入され、保険も金融商品なのでAFAを取得することが奨励され、日本人唯一のAFAになりました。
 
　保険自体はAFAでなくても扱うことができます。銀行の窓口で保険を勧められた経験のある人も多いことでしょう。しかし、住宅ローンを組んで生命保険や住宅ローン保険に入るなると、加入者の年収、家族構成、年齢、返済額など、さまざまな事をトータルに長期的に考慮することが必要です。相応しい保険会社の相応しい保険をお勧めするとなると、さらに深い知識が必要になってくるのです。
 
　車を買いにいって、知識のある店員から燃費や性能、他社との違いをとことん聞いて、自分たちのニーズと予算に合ったモデルを納得して買うか、陳列されているニューモデル1台だけを勧められて、それを買うかの違いといったらご理解いただけるでしょうか？　保険も車も、使い始めてからその真価を発揮します。少しでも相応しい、無理のない予算で加入し続けられるものを選んで、長く付き合っていってほしいと思います。
 
　車に車検があるように､保険も定期的に見直すことが重要です。子供がもう1人生まれた、奥さんが働き始めた（または仕事を辞めた）､住宅ローンを完済した、子供が独立した（結婚した）、ビジネスを始めたなど、ライフステージのさまざまな局面で保険を見直し、過不足がないかどうかを見直していくのです。
 
　加入はしたものの､何がカバーされるのか、されないのか、いざという時にいくら保険金があるのか､特約があるのか、ないのか、といった事を把握していないお客様は意外に多いものです。特に日本で入っている保険となると、「会社で勧められて」とか「親戚が保険屋で付き合いで入って」といった理由で、ほとんど内容も知らないまま何年も保険料を払っている人がたくさんいます。ぜひ何年かに一度は見直してみてください。
 
　最後に、永住権を持っていたらぜひキウイセーバーにご加入ください。こんなにお得で利回りのいい投資は他にないでしょう。
「毎週20ドル貯金したら50ドルずつ貯まっていく銀行」があったら、皆さん預金したくなりませんか？」
ということで前にもお話していますが（詳しくはリンク先ご参照）、知れば知るほど入っていないことが、もったいなく感じられることでしょう。
第189回　日本人がキウイセーバーに入らない理由：キウイセーバー編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=189
 
よくキウイセーバーの話をすると、
「老後の心配よりも、今は家が買いたい」
と言われたりしますが､キウイセーバーこそマイホーム取得の近道で､65歳まで待たずに積立金を使える唯一の方法が家の購入です。
 
　これからもコラムを通じてNZ在住の皆様のお役に立つ情報をお伝えしていきたいと思っていますので､今後ともよろしくお願いいたします。