「ワーホリはNZに来てからでは医療保険に入れないのですか?」というお問い合わせが、ワーキングホリデービザの方から続いています。お問い合わせの中で何度か同じような質問を受けているので、ここでまとめてみます。
【質問】:ワーホリです。日本で入ってきた海外旅行保険が切れるので、こっちで保険に入り直そうと思ってましたが、NZに来てからでは医療保険に入れないって本当ですか。
【回答】:NZでも医療保険に入れます。この件は前回のコラムでも取り上げたので、リンク先をご参照ください。
第169回 ワーホリ・ビジター・ガーディアンの医療保険-医療保険編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=169
【質問】:ワーホリでNZに行く予定で、最初の3ヵ月は語学学校に通います。この場合の医療保険は学生向けですか、それともビジター向けですか?
【回答】:ビジター向けです。加入できる医療保険はビザの種類によって決まるので、学生ビザを持っていない限り、学生向けの医療保険には入れません。
【質問】:ワーホリの保険には自己負担があるって聞いたんですが、自己負担のないのはありませんか。
【回答】:ワーキングホリデービザの方がNZで加入できるビジター向け医療保険には自己負担(免責、通常75ドル)があります。
シティー周辺でGPに行くと1回の診察料が60~80ドル、これに薬代が加算されて100ドルを超えることが多いようです。専門医に回された場合は1回の診察料が数百ドルになります。万が一、入院や手術となれば数千から数万ドルの費用になるので、自己負担があっても医療保険にはぜひ加入しましょう。保険請求がいくらになっても免責は均一です。
【質問】:ワーホリで来ていたのですが、仕事が見つかりました。ビザがワークになったら、今入っている保険はどうなりますか。
【回答】:そのまま継続して使えます。ワークビザの期間が通算で2年未満の場合は、ワーキングホリデービザやビジタービザの方と同じビジター向けの保険になるので、この場合はビザが変わっても保険は同じです。ワークビザが出た期間が連続で通算2年を超えたら、永住者やキーウィと同じ居住者向け医療保険に加入することができます。
学生として来ている途中でワークビザを取得した場合でも、学生用の医療保険が切れるまで継続して使えますが、切れたときにはビジター向けの保険またはワークビザが2年以上出た場合は(最近は最初から2年出る方が多いようですが)居住者向けの医療保険に切り替えてください。
【質問】:NZの保険にも日本の海外旅行保険のような盗難保険が付いてますか? 家で何か盗まれた場合も補償されますか。フラッティングするのでちょっと心配なもので。
【回答】:これは携行品損害補償特約と呼ばれるもので、医療保険に特約として付けることができます。家で盗難に遭った場合も対象になります。ただし、補償の対象は一般的な旅行者が携行している持ち運び可能な物(カメラ、携帯電話、ノートパソコン、腕時計など)に限られ、テレビや電子レンジなど携行品以外の物は含みません。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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