最近立て続けに、「ワーホリはNZに来てからでは医療保険に入れないのですか?」というお問い合わせを受けました。そんな話は聞いたことがなく、私が扱っている非居住者向けの医療保険はNZに来てからでも加入できるので、何のことかよくわかりませんでした。
お問い合わせされた方々も他の人からのまた聞きで、詳しい事情がわからないようでした。そこで観光ビザ、ワーキングホリデービザ、ビジタービザ、ガーディアンビザを持つ、NZの公共医療の対象にならない非居住者向け専門の保険会社A社の加入条件を調べてみました。
その前に非居住者向けの医療保険とは、いわゆる海外旅行保険に相当し、GPや専門医での受診、入院、手術など広範囲に保障します。大病などで日本から家族を呼び寄せなければならないような事態にも救援者保障があり、持ち物が盗難に遭った場合に対応する携行品への補償もあります。
A社の場合、通常の免責(加入者の自己負担)は75ドルで携行品への補償もあります。しかし、NZ入国後3ヵ月以上経ってから加入すると、免責が200ドルになり、携行品への補償がなくなります。GPの診察料は1回数十ドルですから、免責を200ドルも払ったら保険を使う意味がなくなります。どうもこの部分が誤解されて、「保険に入っても意味がない」→「保険に入れない」と広まったようです。
非居住者の中には最初の数ヶ月分は日本で入ってきた海外旅行保険や、クレジットカードに付帯している海外旅行保険を利用して、生活に慣れてきたらこちらで保険を切り替える人もいるようで、お問い合わせの方々も保険を切り替えようとしていたところでした。
NZで保険に加入するメリットは、日本で加入する海外旅行保険に比べて格段に安いことです。安さの理由は保障対象地域をNZと30日以内の旅行に限りオーストラリアと南太平洋諸島に限定しているためです。そのため一定期間後にこちらで保険を切り替えるよりも、日本を出発する前からNZの保険に入ると大変お得です。日本を出発する前に加入すれば、出国してからNZに到着する間も保険の対象になります。
私が扱っているNZを代表する医療保険会社の非居住者向け医療保険は、
(1)NZ入国後3ヵ月以上経ってからでも免責が75ドルで、携行品への補償もあります
(2)日本出国前からでも、NZ入国後でもいつでも加入できます
NZに来てからでも医療保険には入れますので、ご安心下さい。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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