ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第166回  医療保険のよくある質問-医療保険編 

『知ってよかった!“ニュージーランドの保険豆知識”』の記事一覧へ

NZはラグビーワールドカップで盛り上がっていますが、「日本ではラグビーワールドカップをやっていることすら話題にならない」と、ラグビー好きの友人がこぼしていました。2019年は日本もホスト国。その時までにもっとラグビー人気が出て、盛り上がるといいですね。
 
 さて、今週も医療保険の話を続けてみます。今回はよくある質問をまとめてお送りします。
 
【質問】:GPから専門医に行くように言われました。専門医は保険の対象なので、この場合の支払いは保険会社がするのですか、それとも自分で立て替えるのですか?
【回答】:これは保険会社と専門医によります。保険会社の提携専門医であれば請求が保険会社に直接行くのでキャッシュレス・サービスとなり、立て替える必要はありません。提携専門医がない保険会社や、提携専門医があっても提携以外の専門医にかかるときは立て替えて、後から保険会社に請求して下さい。
 
 ただし、1回の診療で終わらず、継続して治療が必要になった場合は専門医に見積もり(治療期間や治療費の予想額などを記入したもの)を出してもらい、それを保険会社に提出して了承を得れば、2回目以降は専門医から保険会社に直接請求してもらえると思います。
 
【質問】:専門医にかかるときは、保険会社の提携している専門医に行かなくてはいけないんでしょうか。
【回答】:必ずしも保険会社の提携している専門医に行く必要はありませんが、GPが紹介してくれた専門医が提携以外だったり、提携専門医が遠かったりして、それ以外の専門医に行くことはよくあります。この場合は上の質問の回答にもあるように治療費を立て替え、後から保険会社に請求して下さい。
 
 ただし、医療保険最大手のサザンクロス社の場合、診療科や検査の種類、治療内容(例:化学療法や放射線治療)によっては、提携以外の専門医の利用を認めていない場合もありますので、事前に確認することが必要です。
 
【質問】:子供が生まれるのですが、赤ちゃんでも医療保険に入ったほうがいいですか。費用はいくらぐらいになりますか。
【回答】:NZの場合、大人でも子供でも公立病院の順番待ちの問題は同じです。オークランドの小児科専門病院のスターシップに行って、数時間待たされることはよくあります。スターシップに行くと「保険に入っているか」と聞かれ、保険がある場合は私立の病院に行くように勧められます。大人でも病院に行くほど具合が悪いときに、何時間も待たされるのは大変ですから、加入を検討されているのであればぜひお勧めします。
 
 子供の保険は親が保険加入者であれば、私が取り扱っている保険会社の場合、専門医をカバーするプランであれば子供が21歳になるまでA社は1人1ヶ月約25ドルで3人目からは無料、B社は1人1ヶ月約10ドルです。
 
 また子供のときから医療保険に入っていれば、既往症(保険加入以前に発症していた疾病や症状、検査によって疑いを指摘されていたものなど)がない可能性が高いので、将来的にどんな病気になっても保険加入を続けている限り、一生保険の対象になります。
 
【質問】:不妊治療を受けることを考えているのですが、保険の対象になりますか?
【回答】:これもよく受ける質問なのですが、不妊治療も含めて妊娠に関するものは保険の対象になりません。
 
【質問】:ひつこい不眠に悩まされていてGPに相談したところ、精神科医を紹介されました。精神科も保険でおりますか?
【回答】:残念ながらメンタル・ヘルスは医療保険の対象になりません。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

Accelerate Consulting
PO Box 87411, Meadowbank, Auckland 1742, New Zealand
Tel : 09 578 0792
Mobile : 021 968 968
E-mail : takahashi@accelerateme.co.nz
A disclosure statement is available on request and free of charge.