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第155回  キウイセーバーに関する【質問コーナー】:私の積立はどこにある? 

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キウイセーバーに関する「よくある質問」を何度か連続でご紹介します。「これを聞いてみたかった!」という内容もあるかもしれないので、加入者も加入を検討されている人もぜひご覧下さい。
 
【質問】:会社で何年か前にキウイセーバーの口座を開きました。そのままほうっておいたのですが、いくらぐらい貯まったのか知りたくて総務に連絡すると、「キウイセーバーの口座は個人名義で会社とは関係ない」と言われました。どこに口座があるのか聞くと、「わからない」と言われ、目の前が真っ暗になりました。今まで積立てたお金はどこにあるのでしょう?もうあきらめないといけないんでしょうか?
 
【回答】:あきらめる必要はまったくありません。加入しているなら必ず「どこか」に口座があり、給料から天引きされている自己負担の積立金も、会社負担の積立金も、国が毎年払ってくれる拠出金(今月末までなら年間1,043ドル、7月以降は年間521ドル)も、加入時にもらえる1,000ドルの積立開始報奨金(Kick-Start)も必ず自分名義の口座に入金されて、「どこか」にあります。
 
では、どこにあるのでしょう?
 
 これはIRD(税務署)に問い合わせてください。会社経由でキウイセーバーの口座を開くと、連絡がすべてIRDに行きます。IRDはどこのプロバイダーで口座を開くか指定していない加入申請をデフォルト口座(Default account)として扱い、IRDが指定するプロバイダー6社に自動的に振り分けていきます。
 
 ある日、取引のない銀行や保険会社の「ABC」や「XYZ」から手紙が届き、「おかしいな。AAA銀行とキウイ保険しか使ってないのに。宣伝かな?」と開きもしないで、捨ててしまった手紙がIRDから振り分けられて「ABC」や「XYZ」に自動的に開設された、キウイセーバーの口座開設に関する書類だった可能性があります!
 
 IRDではどの金融機関に振り分けたかがわかるので、必ず自分の口座が見つかります。積立金もちゃんとありますからご心配なく。ただ、デフォルト口座の場合は加入者が運用方法を指定していないため、元本が保証された銀行預金に近いもので運用されているので、ついている金利は少なめですが、安全第一の人には向いています。
 
 なによりも「あきらめないといけない?」と思っていた口座が見つかり、何千ドル(収入と期間によっては1万ドルを超える場合もあるでしょう)も貯まっているのを見たらほっとするでしょう。
 
 そして、馴染みのない「ABC」や「ZZZ」に口座を開いておくよりも、いつも使っている銀行や保険会社、または全く別のプロバイダーに変えたい場合は、サインひとつで簡単に変更できます。
 
「高橋さーん、私のキウイセーバー、どこにあるかわかります?」
というお客様からの問い合わせは実はけっこうあります。同じことで悩んでいた方、ご安心ください。ご質問、加入のお申し込み、口座の変更はいつでもお問い合わせ下さい。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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