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第46回  保険料値上げに対抗するには? 

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お久しぶりです。今頃は長期出張に行っているはずだったのですが、その話が立ち消えになりちょっと凹んでいますが、気を取り直して更新しましょう。
 
 最近、保険の更新をして、「あれ?値上りしてないか?」と思った方、けっこう多いかと思います。昨今の物価高は保険という金融商品にも波及しています。天災が続いても再保険料という保険会社にとっての最大コストが値上りするので、傾向として保険料は値上り傾向にあります。
(この話は前にも一度しているので、詳しくは以下のリンクをどうぞ)
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=18
 
 それを売らなければならない立場の者として、この辺の事情は伏せておきたいところですが(笑)、往々にしてお客様とは長いお付き合いになるので、何事も正直ベースでお話しましょう。
 
 これは一社の問題ではなく業界全体の話なので、保険会社を乗り換えても解決しなかったり、保険料だけを比較して保障内容の低い商品に切り替え、いざという時に希望する保障が受けられなかったりすることもあるので、今の保障内容を維持しながら保険料を抑える方法を考えてみましょう。
 
 損害保険や一部の医療保険で一番手っ取り早い方法として、免責と呼ばれる自己負担金を引き上げるという方法があります。例えば自動車保険。何年も保険金請求をしていないような場合、今まで300ドルに設定していた免責を一気に800ドルに引き上げてしまうというのはいかがでしょう?かなり保険料が下がるはずです。
 
 医療保険も同様で、元々あまり医者にかからないか、入院・手術など起きる可能性としては低いものにだけ保険をかけている場合、免責を引き上げることで保険料を相当抑えることができるでしょう。いざ入院というときに250ドル払うか500ドル払うかの違いで、毎年の保険料が安くなるのであれば一考に価するのではないかと思います。
 
 これは住宅保険、盗難保険である家財保険にも当てはまります。自宅が火災に遭ったり、泥棒に入られたりする可能性と、その際の自己負担を天秤にかけて見直せば、値上り分を吸収できるかもしれません。何軒も借家を持つ投資家は普段から免責を高く設定し、投資コストを低くする傾向があります。
 
 これ以外では、損害保険の場合、バラバラだった保険会社を一社に統一することで割引の対象になることもあり、更新時に検討してみるのもいいでしょう。
 
 また、国際免許で自動車保険に入っている方は、ぜひ次の更新までにNZ免許に切り替えておいて下さい。これは大きな保険料削減になります。この辺もすでにお話しているので、詳しいことは以下のリンクからどうぞ。
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=17

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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