ここ数日ちょっと涼しいオークランドですが、もうすぐ師走ですね。まだまだ北半球体質から抜け切れていないので、この暖かさの中、クリスマス、年末、新年に突入していくというのがどうもピンときませんが、夏の到来だけはよくわかります(笑)。
さっそく、お客様や同業筋から、
「家に泥棒が入った」
「店が物取りに荒らされた」
という、残念で物騒な話が舞い込んでいます。
夏は盗難の季節です。気候がいいので窓を開け放していることが多いため、在宅中でも誰もいない部屋が泥棒に入られたり、「すぐ戻るから」とちょっと外出している間に、開いた窓から侵入されたりと、これに似た事件はいくらでもあります。
また、天気がいいのに窓がしっかり閉まっていて、車がないとなると、外出しているのが一目瞭然になります。夏休みに入れば行楽シーズン真っ盛りで、日帰り、旅行と家を空ける機会も増え、どうしても被害に遭う確率が高くなってしまいます。かと言って盗難怖さに外出しないわけにもいかず、用心するに越したことはないでしょう。
第25回 NZ暮らしの安全再考-リスク管理編
http://nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=25
でも取り上げましたが、NZの警察は事件への捜査内容を4段階に分けています。
単なる盗難であれば、通報しても警察はまず来ません。これは保険業界の常識です。通常、被害に遭った保険加入者は通報してから警察に出向き、盗難証明書を作成してもらって保険金を請求します。保険会社も警察の証明書を元に保険金支払いを行います。
残念ながら、通報は証明書をもらうためで、犯人捜査や失ったものを取り返すことは二の次のようです。ただ、これはNZに限った話ではなく、欧米諸国ではよくある話です。そのためキーウィの多くは、日本人にはあまり馴染みのない家財保険に加入しています。家財保険とは、盗難や火災で失った所有物を補償する保険で、盗難保険とも言えます。
「自宅に泥棒?」
こちらにいらしたばかりの方にはピンと来ないかもしれませんが、ここでは非常によくある話で、日本人でも被害に遭う方が決して少なくありません。被害で圧倒的に多いのはコンピュータです。他にも高級時計、デジタルカメラ、貴金属、携帯電話など、持ち運びが簡単で換金性の高い高価なものが狙われます。
本格的な夏の到来を前に、NZ生活に欠かせない家財保険の話をもう少し詳しくしてみましょう。次回は加入のコツをお話します。
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高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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