ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第15回  働き盛りにお勧め-特定疾病保険・収入保障保険編 

『知ってよかった!“ニュージーランドの保険豆知識”』の記事一覧へ

保険屋ですので、手元のパソコンには会社から支給されている保険料計算ソフトが入っています。保険によっては40代に入ると、保険料がぐっと上がります。保険会社は長年の保険金請求状況、収益性などから保険料を客観的に弾き出しているので、非常に説得力のある金額です。同世代の1人として、自分でもついつい見入ってしまいます(笑)
 
 学校を出てずっと働いてきて約20年。この年齢ですと多くの方が結婚され、お子さんがいらっしゃることでしょう。マイホームを購入して住宅ローンを返済している方も多いかと思います。独身の時に比べて、公私ともに“守るべきもの”、“責任を持つもの”がなんと増えたことか!社会的な役割が一段と重くなる年齢でもあります。
 
 しかし、若いし元気だしと思っていても、無理をしていたり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が始まっていたり、遺伝性の病気が表面化し出すのもこの年齢です。特に男性は数えの42歳が厄年。前厄と後厄も考えると実年齢で40代に入るや、要注意ゾーンとなります。厄年が時代を越えて受け継がれてきているのは、生命のバイオリズムと深く結びついているからではないかと思うと、やはり気になります。
 
「NZの生命保険を探してるんですが」というお問い合わせは、ご契約者が30代後半以降の男性のケースがほとんどです。(なぜか奥さまからご連絡が入ることが多いですが)もちろん、お勧めできる生命保険はいろいろありますが、すでに日本で生命保険に入っており、今後も加入を続けるおつもりの方には、まったく別の特定疾病保険(日本の「三大疾病保険」)、収入保障保険をご紹介しています。
 
 生命保険はご存知のように、ご契約者がお亡くなりになった時の保障ですから、何口入っていようが、「病気で倒れた」というだけでは一銭も保険金がおりません。働き盛りの若いうちは病気で倒れても、そのままお亡くなりになるより、一定期間の治療を経て普段の生活に戻る可能性の方がはるかに高いので、療養中の生活を保障するこれらの保険は見逃せません。
 
 命に別状がなく、治療すれば回復するとわかってホッとしても、すぐに問題になってくるのが休業中の生活保障です。勤め人であれば療養中も収入がありますが、コミッション減で手取りが減ったり、自営業となればさらに大きな影響が出たりすることでしょう。これらの保険は保険金や給付金で、療養中の生活費、医療費、住宅ローンの返済、掛け金によっては事業収益などを補うことを目的にしています。
 
 限られた保険料を有効利用するのであれば、生命保険に偏らず、少しでも現実的に備える方が得策かと思います。こうした保険と生命保険をセットにして保険料を抑えることもできますので、年齢やライフステージに合わせ、保障内容を見直していくのも一案です。次回は二つの保険の具体的な内容をご説明しましょう。

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

Accelerate Consulting
PO Box 87411, Meadowbank, Auckland 1742, New Zealand
Tel : 09 578 0792
Mobile : 021 968 968
E-mail : takahashi@accelerateme.co.nz
A disclosure statement is available on request and free of charge.