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オールブラックスのハカをめぐる論争

高名なラグビージャーナリストのピーター・ビルズが監修しているラグビー誌「The Jersey」の中で、キース・ミーウスが、「オールブラックスのハカは『マナ(慈愛、名誉など高徳を表す霊的なマオリのことば)』を失い『ショーと化している』」と批判したことが物議を醸し出した。

42回のテストマッチに出場してニュージーランド代表として戦った実績のあるミーウスは、ハカを年間数回のテストマッチに限定してはどうかとも、仄めかしている。これに対してオールブラックスの選手たちは、真っ向から反対意見を発している。

フランカーのサム・ケインは「私たちはハカを愛している。試合前の気持ちを引き締める最後の仕上げとして大切だ」と言い、フルバックのベン・スミスも「ハカをできることが非常な名誉だし、ハカなしでは変な気持ちだ」と同意見だ。

今週土曜日にブレディスロー・カップで敵対するオーストラリアのワラビーズのハーフバック、ウィル・ジェニアにしてすら「ショー的なパフォーマンスではないと思う。彼らの文化で、とても大切なことだろう」とハカに対して好意的な見解を述べた。

ニュージーランドコーチのスティーブ・ハンセンも、「誰のためでもなく、自分たちのための習慣で、ハカを行うことから受ける恩恵は大きい」と選手たちと同様の意見だ。