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水産漁業界 外国人クルーに依存体質は変わらず

昨年は235人の外国人漁業船クルーがクライストチャーチの隔離施設で過ごし、31のコロナウィルス陽性ケースが見つかり、施設のヘルスワーカー2人に感染した。

昨年8月水産漁業5社が、国内から人員を確保するためのプロモーションを進める契約を政府と交わした。

それを条件に570人のウクライナ人およびロシア人の雇用が許可された。

契約では、テレビコマーシャルや高校生向けのキャリアパスの促進など42の方法が挙がっていたが、このうち実行されたのは6つだけで、30は進行中、残り6つは開始されていない。

この契約にサインしたSealord社のチーフエグゼキティブは、「100パーセントニュージーランド人だけでの漁業は無理。海で働こうとする若者を見つけるのは容易ではありません。第一次産業の共通の悩みではないでしょうか」と外国人クルーの雇用はやむを得ないと考える。

一方この契約にサインをしなかったTalleys社の6隻のトロール船クルーはほぼニュージーランド人だという。

人事マネージャーは、「少しばかり高い給与を払えば、人は集まってきます。わが社でのエントリーレベルの社員の給与は、年間NZ$70,000~NZ$80,000ドルです。働くのはだいたい1年の3分の2くらいで、4か月の有給休暇があります」と語る。