科学者はアンティポデイーズ諸島に来るアホウドリの数が、ここ10年間で半数に激減している事で当惑をしている。
Graeme Elliott さんと Kath Walkerさんは1994年以降毎年1月に鳥の数を確認するため5週間アンティポデイーズ諸島に滞在している。この島はスチュワート島から南東へ850キロ進んだ島である。二人の科学者は、5週間の滞在中、アホウドリの巣にラベルをつけ、雛鳥にバンドを装着したり、繁殖をモニターしたりしている。現在およそ1万6千羽のアホウドリが島に生息しているという。
アホウドリの寿命は通常40年以上で、生後10年以降に2,3年に1度産卵をする。90年代にバンドを付けた鳥が2005年には生息が確認できたもののそれ以降鳥の数が激減しているのは、地球温暖化や延縄漁による影響だけではなさそうだとして引き続き研究調査は続く。