来年大学や寄宿学校に進学する学生に対し、命に関わる髄膜炎菌感染症のワクチン接種が推奨されています。この病気は髄膜炎や敗血症を引き起こし、発症後の進行が速いのが特徴です。
2019年以降、ニュージーランドでは364件の髄膜炎菌感染症が報告され、21人が死亡しました。特に髄膜炎菌B型が多くの犠牲を出しており、今年だけでも2人が亡くなっています。感染者の多くはマオリやパシフィカ系で、15〜24歳が最もリスクが高い年齢層とされています。
1991〜2007年の接種プログラムでは特定の菌株への短期的な免疫しか得られず、再接種が必要とされています。しかし現在の無料接種の対象は限定的で、財団は全ての若者が無償で接種を受けられる制度の拡充を求めています。
感染初期症状は発熱や頭痛、発疹などで、早期治療が重要です。保護者や若者に、健康状態の確認と医療機関への早急な相談が呼びかけられています。