社会学者のポール・スプーンリーは、ニュージーランドの「最も優秀な人々」が大量に国外移住していることを「極めて懸念すべき」「特に熟練労働者の出国が大きな損失」と危機感を募らせている。
ニュージーランド統計局によると、2024年3月末までの12か月間で52,500人の純移住損失があり、移住者1人に対して3人が出国している。高等教育を受けた人々が多く、主にオーストラリアへの移住が目立つ。移住の原因は良い仕事の減少や雇用の不安定性であり、今後5年間で出国者数は減少すると予測されているが、現状では帰国者25,000人に対し出国者78,000人が大きく上回っている。