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ホームレスと選挙

インバーカーギルのマイケル・キングポティキさんが、孫に本を読み聞かせたいという夢を実現するために文字の読み書きを学び始めたのは、50代の後半だった。

ニュージーランドでは現在、10万人以上の路上生活者がいる。総選挙の投票日が近付く中、彼らはどうやって投票するのか?

今年はオークランド・シティ・ミッションが選挙委員会と協同し、住む家のない人々に投票の仕方を普及している。

フランシス・キンギさんは、10代のころからずっと路上で暮らしている。

「この生活は楽ではないよ。食べ物や暖かく眠れる場所がなくて困っている時、投票なんてどうでもいい」と語る。

50歳のホームレス、モトゥさんは投票に関して、「どこに行けばわからない。多くの路上生活者は投票したいと思ってるよ。誰か俺たちにどうすればいいか教えにきてほしい」と語る。

選挙委員会によると、現在住む家がない人も、過去に1か月以上住んだ場所があれば、その住所で選挙名簿に登録したり、投票のためのEasyVoteパックを受け取ったりすることができるとのこと。

大半の時間を過ごす場所、例えば家族の誰かの家、教会やサポートグループの住所でも登録できる。また、一時的な仮住まいをしていたり、住む場所を転々と移動している場合も問題なく投票できる。

シティ・ミッションと選挙委員会は、路上生活者に選挙のことを知ってもらうためのセッションを行った。