今年8月、ギズボーンのカウンシルは、HB Williams Memorial図書館のとなりに、「駐車場から出入りする人々および建物の安全を強化するため」に、NZ$6,700ドルをかけて、メタルの柵を作った。
しかし、図書館を利用する高齢者の中には、この設置を歓迎しない人もいた。
図書館の常連であるトニー・バーンビィさんは、建物の正面玄関に隣接したスペースにいつもクルマを止めている。
「もう歩くのが辛いので、芝生の上を近道して入口まで行っていましたが、ある日できた鉄の柵によって、このルートは使えなくなり、代わりに非常に遠回りをして図書館に入らざるを得なくなりました」
そして、バーバラ・バーウィックさんも、慣れ親しんだ近道を閉ざされがっかりしている人の1人。
「私たちの払った税金で、NZ$6000ドルもする特別必要性のない柵を作ったことは大いに不満です。多くの人が便利に利用していた芝生の上の近道を、コンクリートにして正式な通り道にすればよかったのに」と彼女は嘆いている。
これに対しカウンシル側は、この柵は人ばかりでなく、芝生スペースに生える在来の植物を守るためでもある、と説明している。
また、「図書館建物の南西の角は、後進してきたトラックにぶつかって破損しています。このような事故による危害を避けるための柵でもあります」とも説いている。