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レストランの余った料理を格安に 食品ロス削減アプリ

モバイルアプリサービスFoodprintの目的は、毎週ウェリントンで埋め立て地に運ばれる192トンの食品と青果を救済することだ。

飲食業界での余剰料理は、ほとんどが埋め立て地でゴミとなるが、その半分以上はまだ食べられる食品だ。

ウェリントンでローンチされたこのモバイルアプリが、類似した他の料理注文アプリと異なる特徴は、閉店間際または店が終わった後にリストされた食べ物が少なくとも30パーセント割引になることだ。

アプリのユーザーは、アプリのリストに挙がった料理を探し、ショッピングカートに入れ、選んだ料理をピックアップする。

Foodprintの創設者ミカエル・ガービィさんは、食品ロスを深刻に受け止めている。

「食品の廃棄は、社会的にも環境的にも大きな問題です。新たな調査ではグローバル温室効果ガス排出量の10パーセントを占めているとも言われています。そしてこれは確実に避けることができます」とガービィさん。

この国の食料廃棄の規模は小さくない。毎年ニュージーランド全国のレストランやカフェから、24,000トンの食べ物が廃棄されている。そのうち60パーセント以上は回避可能である。

埋め立て地に投棄されたこれらの食品は、自然分解することはなくメタンガスを放出する。

Yoshi Sushi & Bentoの共同オーナー、ヘレン・コウノさんもFoodprintの新たなパートナーだ。

「食べ物を無駄にしたいわけはありません。しかし、作った料理は時間がたてば傷んでしまいますから、出来ることに限界があるのです。ですので、このように即売できることはとても助かります」と利用者からも好評だ。

彼女がリストした料理は、数分で売れてしまったという。ガービィさんは幸先のいい始まりに、今後の展開を期待している。