政府は技能移民カテゴリーによる就労ビザの取得条件を、年間給与5万ドル以上にする計画をしている。このニュースは、国内のホスピタリティ産業のオーナー達を脅かしている。特にレストランは、海外からのスタッフなしで、現在の店のレベルを維持しながら経営を続けていくことが困難になると、経営者たちは悲鳴をあげている。
オークランドでレストランを経営するシド・シャラワットさんが雇用しているスタッフは40人。そのうちニュージーランド人は2人だけだ。
「仕事に熱意を持った優れた接客係や厨房スタッフを見つけるのは楽ではありません。ビザの延長でさえ難しいのです。政府はビジネスオーナーが、適任者を雇いやすくする方針をとるべきです」とシャラワットさん。
ウェリントンでイタリアンレストランとピザ屋を経営するロレンツォ・ブレソリンさんも、この改定に不満を持つビジネスオーナーの1人だ。彼の雇用する従業員の30パーセントから40パーセントは、海外から来ている。
「地元の才能も発掘して訓練してきましたが、それでもまだまだ海外からこの国にやって来たスタッフに頼るところが多いのです。バイリンガルのスタッフを持つことは、店にとってとても重要なことです」とブレソリンさんは嘆きの声を上げている。