「ニュージーランドの大学に進学したいけど、どんな英語の資格を取ればいいのか分からない」「留学したいが、どんな条件が必要?」といった疑問や不安にお答えできるような英語の資格についてまとめました!
ニュージーランドは大学受験がない
日本の大学受験を経験したことある人にとってこのタイトルを見た時、「そんなことあるの?」と感じた人が多いのではないでしょうか?
そうなんです!ニュージーランドは大学入試がなくすべて書類選考で進学先が決まります。 下記の4つがそろえばあなたもニュージーランドの大学に入学することができます。
- 大学指定の願書
- 高校の成績証明書(英文)
- 英文卒業証明
- TOEFLまたはIELTS試験のスコア
大学の数は他の国に比べて少ないですが、どの大学もレベルが一定に保たれているので安心して大学を選べるのも大きな特徴です。
ニュージーランドの大学では卒業後にワークビザが取れやすいなど他の国にはないメリットがありますのでぜひ英語を学びたい!海外の大学へ進学したい!と考えている方におすすめです!
NCEAの仕組みって?
NCEAとは『National Certificates of Educational Achievement』の略でニュージーランドの大学や他の英語圏の大学に入学する際の資格として利用されています。高校生の段階からこの制度が始まります。
日本人にはあまりなじみのない資格なのでより詳しく紹介しているこちらのページから読めます!
IELTSとTOEFL、どっちを受験したらいい?
これから大学受験を控えている人や留学を検討している人にとって英語能力を測る資格は必ず必要になってきます。いま自分に必要なタイプはどれか迷っている人は要チェックです!
今回はニュージーランドの大学に興味がある人や他の英語圏の学校に進学したい人向けに、留学や海外正規留学の学力チェックテストとして使われることの多いTOEFLとIELTSのそれぞれの特徴と違いについてご紹介します。
IELTS
- 発祥地とイギリス英語・アメリカ英語
- IELTS(International English Language Testing System)はイギリス発祥の英語試験です。まだ日本になじみのない資格かもしれませんが、世界では英検やTOEICよりも知名度が高く世界中で多くの人が毎年受験しています。
- イギリスが発祥ということから試験にはイギリス英語特有の発音やスペル、語彙などが見られます。
- ニュージーランドでは地域によって独特な訛りや公用語であるマオリ語に影響を受けて変化もありますが、歴史的背景からイギリス英語のスペルや言い回しが使われることが多いです。
- 日本の英語教育はアメリカ英語に基づいているため、リーディングやリスニング試験の際に、見慣れない聞き慣れない単語があるかもしれません。
- 一方、TOEFLはアメリカから発祥しているので、アメリカ留学をするならTOEFLを受験しよう、と区別することがありますが、近年国別に英語資格が分けられることは少なくなってきています。
- 試験の種類
- IELTSは下記の2つの種類があります。
- ①アカデミック・モジュール(Academic Module)
- 大学や高等教育機関出願向けのテスト。英語圏の大学に入学したい、留学したい人はこのアカデミックの成績が必要です。
- ②ジェネラル・トレーニング・モジュール(General Training Module)
- 就職や移住関係に関わる英語のテスト。ビザを申請する際に英語レベルを確認できる証明になります。日常生活で必要になる英語がメインに出題されます。実用的な英語が使えるかをチェックします。
- 受験形式
- IELTSにはコンピュータ形式とペーパー形式の選択肢があります。
- 違いとしてはコンピュータ形式のほうが試験日程が多いです。
- 筆者はタイピングが苦手であり、問題用紙にメモを書き込みたかったので、ペーパー試験があるIELTSを勉強していました(笑)実際に過去の問題集を使ったり、動画でイギリス英語の発音の特徴などをつかんで勉強していました!
- 受験料
- 26,400円(コンピュータ形式)
- 25,380円(ペーパー形式)
- ※お申込団体や時期により異なる場合がございます。
- セクションと試験時間
- 4技能判定です。
- リスニング(40分)
- リーディング(60分)
- ライティング(60分)
- 休憩なし
- スピーキング(約11分~14分)
- ※コンピュータ形式で受験の方も対面で行われます。
- ※同日または別日程で受験します。
- スコア
- IELTSは英検のような合否判定の試験ではありません。1.0から9.0のバンドスコアと呼ばれるスコアで評価されます。
- オーバーオールというのが4技能の平均値から割り出した総合点を指します。スコアは0.25刻みで四捨五入を行います。具体的な例は、下の図のようになります!
- 英語圏の大学に入学または留学したい場合は、オーバーオールが6.0から6.5程度、名門大学の場合は7.0程度を求められることが多いです。
- ニュージーランドの大学でも同様に学部入学だと6.0から6.5あたりで、大学院となると7.0程必要になってきます。
- 興味のある学校がある方はホームページなどでチェックしてみてください!
TOEFL
- 試験の種類
- TOEFL(Test of English as a Foreign Languag)では iBTとITPの2種類のテストがあります。
- ①TOEFL iBT
- 大学や大学院など学術的な場面での英語能力を証明します。現在では北米以外にもニュージーランドやオーストラリア、イギリスでも採用しています。
- ②TOEFL ITP
- 学校や企業等の団体向けのテスト。個人で受けることはできません。試験目的は語学力のチェックやクラス分けに使われます。
- 試験日程は団体が管理できるのでいつでもどこでも実施ができます。ITPで高得点を獲得できても海外進学などの出願には適用されません。
- 今回は留学で必要なiBTをご紹介していきます!
- 受験形式
- コンピュータ形式のみ
- 受験料
- iBTはUS$245 ※お申込時の為替レートにより多少上下します。
- ITPは受験者数と所属団体によって異なります。
- セクションと試験時間
- 4技能判定です。
- リーディング(54分~72分)
- リスニング(41分~57分)
- 休憩(10分)
- スピーキング(17分)→コンピュータに録音します!
- ライティング(50分)
- スコア
- TOEFLも合否判定の試験ではありません。各セクションのスコアは0~30総合スコアは120が最高点です。
スコアとレベル比較表
IELTSもTOEFLもスコア換算が少し複雑なので分かりくかったかもしれません。簡単にまとめた英語レベルの比較表をご参照ください!
※あくまで目安であり、多少のずれが生じる場合があります。
自分の将来の目的によってどの英語資格をもっておくべきか少しでも参考になれば幸いです!
今はコロナ禍で渡航が難しい状況ですが、是非ニュージーランドで英語力アップしませんか?
★今回の記事「Deisgn Your Life」はWith Usamisa NZDAISUKI Podcastの『帰国子女が語る、留学生活のTIPS』の取材内容を基に作成しています。
https://open.spotify.com/episode/3X8gMlnUBQK0gOzrATXJGd?si=a3sbPhslQAWfGhor0Tcbsg