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第300回  コラム300回に寄せて 

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【コラム300回】

この保険コラムも今回で300回を迎えました。ここまで続いているのも、読者の皆さんとNZ大好きさんのおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。
2005年にコラムがスタートして9年半、保険の仕事を始めてからではちょうど10年になりました。その間、保険業界も保険商品大きく変わり、保険会社の買収もあれば、新商品も消えた商品もたくさんあります。なんといっても2011年のクライストチャーチ地震は住宅保険を中心に、NZの損害保険の在り方を大きく変える出来事でした。
【コラムが続く理由】
 コラムがこんなに続く理由は、実例を挙げて書いても書いても、同じような質問が後を絶たないことも一因です。保険に関する誤解も非常に多いです。誰かから間違った情報を聞き、それをまた他の人に伝え、事実と違う話が堂々巡りしていることも多いように感じます。そんな誤解を解き、少しでも正確な情報をお届けしようと書いているうちに300回になりました。
【保険に入っている人は、ぜひ見直しを】
 300回を記念して、ここで一つだけ皆さんにアドバイスするとしたら、
「現在保険に入っている人は、ぜひ1度見直してみてください」
ということでしょうか。「保険を見直したい」という連絡はよく受けます。見直しの理由は、
1)保険料の支払いが負担になってきた
2)結婚、出産、離婚、家の購入などライフステージが変化した
というのが二大理由です。
【見直しでわかる驚くべき現実】
 理由は何であれ会ってお話をうかがうと、ほぼ全員と言っていいほど、ほとんどの方が、「自分が入っている保険にどんな保障・補償があるのか、そもそもその保険が必要なのかということを理解していない」という、驚くべき現実があります。
 私は慣れっこですが、長年保険料を払い続けてきたお客様の驚きは相当大きいです。なんのためなのかよくわからないのに、何年もお金を払い続けるなんて、普段の生活にはまずないことでしょう。不思議なことに、保険にはそういう現実があります。
【よくある「なんとなく加入」】
 「どうしてこの保険に入ったのですか?」
と聞いてみると、
1)銀行や保険会社に勧められた
2)知り合いに勧められたか、知り合いが入っているのが良さそうだった
という理由が多く、「なんとなく入った」というケースが多いようです。加入前に他社や他の商品とじっくり比較したという人なら、加入の目的がはっきりしていいて、保険の種類や保障・補償内容もよくご存知でしょう。しかし、そういう方はごくまれです。
【生活に合わせて定期的な見直しを】
 よく理解した上で加入しても、何年も経てば、子どもが生まれたり・巣立ったり、収入や資産など生活の状況は絶えず変わっていくものです。
「この保障・補償で足りているのか?」
「何がほんとうに必要なのか?」
「保障・補償内容を理解しているのか?」
「日本で入っている生命保険をどうするか?」
など、入りっぱなしではなく、定期的に保険を見直し、必要なものを見極めていざという時にしっかりと役に立つよう備えておくことをここで改めてお勧めします。
 これからも皆さんに役立つ情報をお届けしていきますので、よろしくお願いします。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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